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「鳳柱、死ぬ覚悟で走ってくれ」 黄永祚氏が悲壮感満ちたエール

「鳳柱、死ぬ覚悟で走ってくれ」 黄永祚氏が悲壮感満ちたエール

Posted August. 27, 2004 22:50,   

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私の友、鳳柱(ボンジュ)へ。

後は君がマラソン平原を走ることだけが残っています。正直、親友としてこのような話をしてもいいかどうか。しかし、君の金メダル獲得を心より願ってこの文を書きます。

オリンピック・マラソンの金メダルは正直なやつです。同じ条件で人間の限界を試す真のオリンピック精神を盛り込んでいるから。それだけに、手に入れることは大変。

今回のレースのことを、「地獄のコース」だの「猛暑の天気」だの、いろいろ言われはいるが、事実、それは意味ないと思う。誰にも条件は同じはずです。23日に行われた女子マラソンで、世界記録保持者のポーラ・ラドクリフ(英国)ではなく、日本の野口みずきが優勝するとは誰も予想できなかったでしょう。

鳳柱は今回のレースで2つの選択肢を持っていると思います。どんなことがあっても先頭グループで走ることと、最初から2位グループで走ること。前者の選択は、金メダルは狙えても、オーバー・ペースした場合、得てしてメダルどころか10位内にも入れない恐れがある。そして、君も知っていると思いますが、後者の選択は、上位圏入りは可能だけど、金メダルはあきらめるしかないというのが問題です。選択は君の手にかかっている。

私はいつも「これが最後だ」と思って走ってきました。練習の時も同じ。バルセロナ五輪の時は、「レースを終えてすぐ引退する」という心で全部をかけました。モンジュイックの丘を上る時は息が切れそうになりましたが、死に物狂いで走ったから森下広一に勝てたと思います。

先日、君が「アテネ五輪以後も走り続けたい」と話したと聞いて驚きました。31回もフルコースを完走してまた走りたいとは。しかし、今はオリンピック後のことを考える時ではないようですね。もっぱらオリンピックにすべてをかけないと。

君も私ももう34歳。先月末、江原道平昌郡銫溪(カンウォンド・ピョンチャングン・フェンゲ)で練習に夢中になっている君を見たとき、「もう昔の鳳柱じゃないな」と思いました。それだけ、時間が過ぎたから。君には今回がオリンピック金メダルを取る最後のチャンスになるかもしれませんね。

鳳柱、私たちが高校時代のライバルとして初めて会ってからもう20年が過ぎました。黙々と地道に汗を流す君の姿にはいつも感心しています。

これまでの汗が無駄にならないよう、一生懸命走って韓国にすばらしい金メダルをプレゼントできますよう、親友として心より祈ります。

頑張れ、鳳柱。