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検証・財政拡大と減税策 問題はないか

Posted August. 09, 2004 22:05,   

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財政の赤字と税収の事情を考えた場合、与党の財政拡大や野党の減税政策のいずれも現実的に容易ではないとの見方が出ている。まず、今年の財政赤字の規模を考慮した場合、財政支出を拡大すれば、財政の健全さが悪化する可能性が高い。

今年、公的資金の債務償還金額を含む実質的な財政収支赤字は19兆2000億ウォン(約2兆円)にのぼる見通しだ。これは、通貨危機直後である1998年の24兆8000億ウォン、99年の20兆4000億ウォンに迫るレベルだ。

また、テコ入れ策の一環として、予算を繰り上げて執行するために、政府が韓国銀行から借りたり、財政証券の発行を通じて調達した一時借入金8兆ウォンは、使い果たした状況だ。このため財政経済部(財経部)は、追加の財政支出に向けた補正予算の編成、赤字国債の発行などの方法を検討しているもようだ。

今年は税収予算の達成が難しく、減税政策の推進も厳しいものとみられる。国税庁が最近、国会の財政経済委員会に提出した業務報告資料によると、今年1〜6月の国税(関税除く)収入は53兆1663億ウォンで、年間予算(113兆7647億ウォン)の46.7%にとどまっている。これは前年同期の税収進度比率(税収目標金額対比の徴収金額)の49.7%より3%低いものだ。

李憲宰(イ・ホンジェ)副首相兼財政経済部長官も先月23日の定例ブリーフィングで「税収は毎年、目標を超過し達成してきたが、今年は目標値すれすれか、それより1000億〜2000億ウォンほど足りなくなるだろうとの報告を受けている」と述べている。

しかし、長引く景気低迷のため、税収の不足分は1000億〜2000億ウォンをはるかに上回るだろうとの見方が少なくない。韓国開発研究院の辛石夏(シン・ソクハ)研究委員は「通貨危機以降、国民経済において、政府の比重が速いスピードで増加している状況下で、財政拡大に向けた補正予算が毎年編成されるということは、財政の健全性を毀損する可能性がある」とし、税金の削減についても「政府の税収減少につながるうえ、後日、再び引き上げようとしたら、租税をめぐる摩擦が起こるため、短期的な浮揚策にはならない」と説明した。



車志完 cha@donga.com