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「ソウル五輪で全選手が薬物使用」ベン・ジョンソンが爆弾発言

「ソウル五輪で全選手が薬物使用」ベン・ジョンソンが爆弾発言

Posted July. 11, 2004 23:03,   

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88ソウル五輪当時、陸上男子100mで優勝したものの、禁止薬物服用の疑いで金メダルと記録を剥奪されたベン・ジョンソン(42・カナダ)が、当時すべての選手に薬物が蔓延していたと爆弾発言し、波紋が広がっている。

ジョンソンは11日、カナダのCTVを通じて放映されたドキュメンタリー「ベン・ジョンソン—薬物と金メダルに向けた遠征」という番組で、「当時、ソウルに来ていた全ての選手が薬物を服用していた。ただ、私の場合は国が私を保護できなかったため、摘発されただけだ」と主張した。

当時ジョンソンのコーチだったジャマイカ出身のチャーリ・フランシス氏も、「当時ステロイドは随所に蔓延していて、選手たちは数十年間ステロイドを服用してきた」と話した。

ジョンソンはソウル五輪男子100mを9秒79で優勝したが、すぐ禁止薬物を服用した事実が明らかとなり、米国のカール・ルイス(9秒92)に金メダルを譲らなければならなかった。当時、ジョンソンはステロイドの服用事実を認めたが、金メダル剥奪の主な原因だったスタノジャロールだけは服用しなかったと強く主張してきた。

このドキュメンタリーは、ソウ五輪の現場である蚕室(チャムシル)総合運動場にジョンソンが一人で座っている姿を背景に、ナレーターに出たハリウッドスターのキーファー・サザーランドが、「数十年間薬物が蔓延していた東欧州出身の選手たちはメダルと記録を守っている」と話し、ジョンソンだけが犠牲者となったと主張しているため、議論が高まる見通しだ。

ジョンソンはカダフィ・リビア国家元首の息子で、イタリア1部リーグのペルージャでプレーしているサディ・カダフィら欧州地域のサッカー選手らの個人トレーナーとして活動している。



金尙浩 hyangsan@donga.com