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[社説]南北軍事会談、今度は実現するか

[社説]南北軍事会談、今度は実現するか

Posted May. 07, 2004 22:40,   

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韓国と北朝鮮は平壌(ピョンヤン)で開かれた第14回閣僚級会談で、曲折の末、将官級軍事会談の開催に合意した。クォン・ホウン北朝鮮側団長は、「(北朝鮮)軍事当局が会談開催に同意した」とまで言ったという。会談の実現可能性が高まったことは喜ばしいことである。

軍事会談開催の約束そのものは目新しいニュースではない。南北は2月にソウルで開かれた第13回閣僚級会談で、すでに軍事会談の開催に合意していた。にもかかわらず、北朝鮮側が合意を無視して、韓米合同軍事演習の中断を前提条件に掲げて、会談ムードを壊したのは残念である。

南北会談も交渉の舞台であるだけに、駆け引きの過程はあり得る。合意に達するための陣痛は避けられない場合もあるだろう。しかし文書で残した約束まで無視する例が繰り返されれば、信頼の構築は難しくなる。雨降って地固まるのように、論議の末に再び合意した軍事会談が実現し、南北関係の改善に寄与することを期待する。

政府は、5、6月のワタリガニ漁のシーズンに偶発的発生が憂慮される武力衝突を予防するために、軍事会談を申し入れた。6月に西海(ソヘ)で2度も南北間の砲撃戦があったため、北朝鮮側も会談の必要性を無視することはできないだろう。すでにワタリガニ漁が始まっているだけに、軍事会談開催は早ければ早いほどいい。中国漁船の違法操業の被害を減らすためにも、南北軍事当局者の論議が急がれる。

政府は、北朝鮮軍部の態度の変化を綿密に分析し、適切な対応策を講じなければならない。軍事的緊張緩和は、相互利益のための非軍事的交流とともに、南北対話の2大目標である。南北が西海上の北方境界線(NLL)周辺の衝突可能性をとり除く案を設けることができれば、軍事的緊張緩和の画期的な契機となるだろう。