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「統一した韓国にまた来たい」朝鮮籍の在日小学生たちが来韓

「統一した韓国にまた来たい」朝鮮籍の在日小学生たちが来韓

Posted May. 04, 2004 23:08,   

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「東京朝鮮第6初級学校5年生のチョ・スングィです。私はロボット博士になるのが夢です」

3日午後、ソウル江南区清潭洞(カンナムグ、チョンダムドン)のオンブク小学校6年2組の教室。

雨が止んだ校庭から「ワァ」と笑い声が広がった。力強く拍手をし、好奇心で頭を突き出す子ども達は、歓迎の表情で満ちていた。この日学校には、春雨とともに大切な客人が訪れた。

朴エシル(13)、韓ユファ(13)、李シホン(12)チョ・スングィ(12)。

彼らは、日本の東京朝鮮第5小中級学校と第6小中級学校の生徒たちだ。そして、この中で韓さんとチョ君は、日本で最もひどい差別待遇を受ける「朝鮮籍」の子どもだ。朴さんと李さんは、韓国国籍を持っている。

彼らは、社団法人「南北子どもオッケドンム」の招請で「2004北東アジア平和絵画展」に参加するために、2日、日本人の子ども4人とともに3泊4日の日程で韓国を訪れた。親もとを離れた初めての旅行のため緊張もしたが、「言葉が通じる同胞が多くてうれしい」と話し、にこにこと微笑んだ。

朝鮮籍とは、言葉通り、在日同胞の中で日本に帰化したり、「大韓民国」の国籍を選ばないで光復(クァンボク、日本の植民地支配から解放された日)以前の「朝鮮」国籍をそのまま維持している人々だ。120万人と推算される在日同胞の中で、朝鮮籍は15万人ほどだ。

まだ北朝鮮と国交を結んでいない日本には、「朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)」という国籍は存在しない。そのため「朝鮮籍=在日本朝鮮人総連合会(総連・親北朝鮮同胞団体)系」と認識されてきたのが事実だ。しかし一部は、「南北いずれも故国」という考えから「難民」と大差ない道を選んだ。

朝鮮籍のこのような地位は、今回の旅行でもそのまま現われた。朴さん、李さんと日本人の子どものたちの入国は何の問題もなかったが、韓さんとチョ君は外交通商部から「臨時旅行証明書」の発給を受けなければならなかった。書類作成や手続きが複雑で、かなり手間取った。

このために「韓国がとても気に入った」と言って喜んでいた韓さんは、「入国のためにとても疲れることが多くて、また来るのは気が引ける」と言って、膨れた表情だった。

しかし子どもたちは明るかった。恥ずかしがって首を横に振ってばかりいた韓さんは、いつのまにか子供たちと親しくなり、カメラの前でVサインをした。紺色の制服に深刻な表情だったチョ君も、食堂で料理が出るや踊りを踊って、みんなを楽しませた。

特に韓日両国最高のスター歌手ボアの話をする時は、みな目を輝かせた。3日夕方、ちょっと立ち寄った書店の壁に貼ってあったボアのポスターは、国籍を問わずみながほしがって、統制できないほどだった。

子ども達を率いて韓国に来た朝鮮籍の美術教師ソン・ピルニョ(49)氏は、「文化の力は、壁を感じていた子ども達までも一つに結ぶようだ」と述べ、「子ども達が、統一した韓国国籍を持って堂々と住める日が早く来てほしい」と話した。

ロボット人形を買うための小遣いで、母親への土産に螺鈿(らでん)の漆器を選んだチョ君は、「必ずロボット博士になって、統一した韓国にまた来る」と繰り返し約束した。子ども達は、子どもの日の5日午前、韓国を発つ。この日、日本では男の子の日である「子どもの日」。(女の子の日は3月3日)

両国の子供の日に、彼ら朝鮮籍の子ども達は、韓半島と日本列島の上空で、故国と故郷を同時に考えるだろう。



丁陽煥 全芝星 ray@donga.com verso@donga.com