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日本の教科書、強制連行者数を削除

Posted March. 31, 2004 23:21,   

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東京新聞が31日付で報じたところによると、日本の小学校・社会科教科書の一部から、日本植民支配時代(1910〜1945年)の強制連行被害者数に関する具体的記述が消え去った。出版社が自主的に削除したという。

文部科学省が30日発表した教科書(05年度の使用分)の検定内容によると、ある出版社の6年生課程の社会科教科書は、日本のアジア支配の関連部分で「国内の労働力不足を補足するため、朝鮮から約70万人、中国から約4万人を連れてきて、各地の鉱山などで激しい労働をさせた」と記している。

同日、発表された検定結果では、同部分について、これと言った言及はなかったが、出版社側は強制連行者数を削除する代わりに「多くの人」というあいまいな表現に直しており、現在、文部省に検定を再申請しているものとされる。「強制連行」という直接の表現も使わず、莫大な被害者規模もごまかすことによって、結局、植民統治のもとで約74万人を強制連行した日本植民支配時代の反人類的な犯罪を糊塗したものだ。

これについて出版社側は「外部から『連行者数の根拠は何か』との指摘もあり『全員が強制連行か』との問いに答えるのも難しく、社内で慎重な討論を行ったすえ、決定したもの」と説明し、外部からの圧力が自主的に削除するようになった一要因だったのを認めた。

これと関連し、東京新聞は「各出版社側は国家の厳しい検定方針のため、問題になりそうな部分の表現について事前に十分配慮している」と伝えた。



hanscho@donga.com