Go to contents

済州で5万年前の人の足跡発見

Posted February. 06, 2004 23:34,   

한국어

済州道(チェチュド)で、5万年前の旧石器時代の人の足跡化石が発見された。これによって、韓半島で人類の初期活動を研究する上で新紀元が切り開けられるめどがついた。

文化財庁(盧太燮庁長)は、昨年10月、韓国教員大学の金正律(キム・ジョンリュル・64)教授と忠北(チュンブク)科学高校の金京秀(キム・ギョンジュ・33)教師が、済州道南済州郡大静邑上貌里(ナムチェチュクン・テジョンウプ・サンモリ)および安鄹面沙溪里(アンドクミョン・サケリ)4万9912坪の海岸沿い一帯から、人の足跡100点あまり、鹿の足跡1000点あまり、鳥の足跡200点あまり、馬の足跡20点あまりなど、さまざまな動植物の化石数千点を大挙発見した、と6日発表した。

金教授は「今回の発見でもっとも注目を集める人の足跡化石は、タンザニア、ケニア、南アフリカ共和国、イタリア、フランス、チリに次いで、世界で7番目であり、アジアでは最初だ。足跡は、3種類で大きさは全長が21〜25cmくらいであり、かかと(heel)、内側縦アーチ(medial arch)、ボール(ball)の形が鮮明に残っている」と述べた。

文化財委員会の天然記念物文化の李仁圭(イ・インギュ、68、ソウル大学名誉教授、生物学)委員長は「足跡の主人公は、5万年前現生人類(新人)であるホモ・サピエンス(Homo Sapiens)で、現在の人類と似ている。世界の随所から発見された足跡と比較してみると、時期的に後代である上、形がはっきりしていて地質学界に衝撃を与えるに値する」と説明している。

調査団は、これらの化石は、済州地域に旧石器人たちが居住しており、これらの身体構造まで類推できる、貴重な資料だと語った。化石が見つかった地層は、生成時期が5万年前と推定される新生代第4期中期旧石器時代に属するもので、火山でマグマが噴出して作られた凝灰岩の堆積層であることがわかった。

文化財庁は、毀損防止のため、この一帯を国家指定文化財である天然記念物と仮指定し、立ち入り禁止などの緊急保存措置をとっている。



許文明  angelhuh@donga.com