金炳賢(キム・ビョンヒョン)の所属チームであるボストン・レッドソックスのグレイディ・リトル監督が28日、電撃解任された。
ボストンは地区ライバルのニューヨーク・ヤンキースに遅れをとり、ワイルドカードでポストシーズンに進出したが、大リーグ全体勝率では5位(95勝67敗)で、ア・リーグ・チャンピオンシップシリーズまで進んだリーグ準優勝チーム。しかし、ヤンキースとの最終第7戦でエースのペドロ・マルチネスの交代タイミングを逸して逆転負けを喫すると、監督更迭説が流れ出た。
ボストンとしては2年再契約のオプションを使わないことになるが、リトル監督の立場としては、大リーグ史上5人目の、チームをリーグ2位以上に上げておきながら解任される不名誉を抱く格好となった。
金炳賢にとってリトル監督の解任は悪いニュースではなさそうだ。金炳賢はシーズン中、しきりなく監督との不和説に巻き込まれた。先発から締めくくりに復帰した時芽生えた不満は、集団リリーフ体制になり、極に達した。そして金炳賢はオークランド・アスレチックスとのディビジョン・シリーズ第1戦、4—3でリードしていた9回裏、二つの四死球を与えたあと、2死の場面で交替させられ、帰れぬ橋を渡ってしまった。
ボストンがリトル監督を犠牲にして、ワールドシリーズ進出失敗の責任を転嫁したのも、「観衆に向けて中指を持ち上げた例の指の波紋」以後自粛中の金炳賢には兔罪符になる見通しだ。もちろんこれは来年も金炳賢がボストンでプレーするのを前提にしての話であるが…。
張桓壽 zangpabo@donga.com