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各運送業界、高速鉄開通による打撃を減らす対応策に追われてる

各運送業界、高速鉄開通による打撃を減らす対応策に追われてる

Posted October. 28, 2003 22:36,   

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来年4月の高速鉄道の開通を控え、各運送会社が対応策作りに追われている。運送業界は高速鉄道の開通が消費者の移動パターンはもちろん、ライフスタイルの変化と人口移動までもたらし、運送業界の地図を新しく塗り替えるだろうとみている。高速鉄道公団によると、高速鉄道の第1段階が開通すると、1日に46本(20両編成)が運行されて、14万人余りが高速鉄道を利用するものと予想される。

航空機を利用していた顧客の58%が高速鉄道に移り、鉄道16.1%、バス6.2%、乗用車は4%が移るものとみられる。料金はセマウル号料金の130%、航空料金の70%台になるものと予想される。

▲ジレンマに悩む航空業界〓アシアナ航空国内路線のチョ・ギュヨン・チーム長は「国内線すべてで赤字を出しているのに、高速鉄道の開通で赤字幅がさらに拡大するだろう」とし「高速鉄道の開通で影響を受けるソウル〜釜山(プサン)・大邱(テグ)・光州(クァンジュ)・木浦(モクポ)路線と、間接的に影響を受けるソウル〜蔚山(ウルサン)・浦項(ポハン)・晉州(チンジュ)路線は大規模減便に着手せざるを得ない。しかし、運航便数減少による人材削減が容易ではなくて悩み」と説明している。

アシアナ航空は一応、ソウル〜大邱・釜山などの路線は80%まで減らして、間接影響圏の路線は20%まで運航便数を減らす計画。また、国内路線向けの22機の航空機のうち、4機をリース会社に回す予定だ。原価より低く策定された航空料金の引き上げも念頭においている。

大韓航空も、ソウル〜大邱路線を80%ほど減縮するなど国内線の運航回数を25%以上減縮する計画。代わりに済州(チェジュ)、釜山、大邱空港から出発する国際線の便数を増やして国内線の運航便数を減らしてでも、人材削減は最小限に止める計画だ。

▲瀬戸際に立たされた高速バス業界〓高速バス組合のミン・ビョンチャン次長は「鉄道交通が早まり、高速バス利用客は研究機関予測値(6.2%)の2倍である12%ほどが、高速鉄道や一般鉄道を利用するものとみられる」とし、「各高速バス会社は深刻な経営難に陥るしかない」と主張した。

韓進(ハンジン)、東部(トンブ)、錦湖(クムホ)、東洋(トンヤン)、コーロンなど10社の高速バス会社は共同で減便計画を立てるなど対応策を講じている。現在、バス業界が立てている対応策は、バスサービスの質を画期的に高めるとともに、隙間市場を狙う戦略。

錦湖高速経営企画室のムン・ジンシク次長は「乗客がバスの中でインターネットと衛星テレビを楽しむことができる高級バスを取り入れて、深夜時間帯に女性だけが利用できる女性専用バス、入隊専用バスの導入など他の交通手段が手がけにくい市場を積極的に開発する計画」と話した。

すべてのバスに衛星位置確認システム(GPS)を取り付けて高速道路が渋滞した場合、いつでも国道や地方道に変更し、定時に到着できるようにする計画も進めている。

▲期待半分・憂慮半分、貨物運送業界〓高速鉄道の開通に対する貨物運送業界の見方は期待と憂慮が入り交じっている。当面、鉄道庁が既存鉄道路線の貨物運送量を増やすという計画はマイナス材料だ。手強いライバルができたことになる。

高速道路の交通事情が良くなるかについては意見が異なる。大韓通運(テハントンウン)の金セジョン理事は「高速鉄道の導入後、マイカー運行が減れば貨物運送の效率が良くなる可能性はあるが、交通事情が良くなって普段マイカーを利用しなかったドライバーまでマイカーを利用すれば高速道路の渋滞は続く可能性もあり、対応策に乗り出せずにいる」と話した。



李炳奇 eye@donga.com