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[社説]今度は金永浣ゲートか

Posted June. 27, 2003 21:53,   

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現代(ヒョンデ)グループが朴智元(パク・ジウォン)前文化観光部長官に渡した譲渡性預金証書(CD)を資金洗浄(マネーロンダリング)してくれた金永浣(キム・ヨンワン)氏が南北秘密接触に関わった情況や、大統領府が出て強盗被害事実を隠ペイしたことが明らかになり、金永浣氏の役割に対する疑問が高まっている。

朴前長官がシンガポールと中国、上海、北京などで北朝鮮当局者と4回にわたる接触を行ったとき、朴前長官と金氏の出入国の記録が一致することは尋常ではない。金氏が1億ウォンのCD150枚を資金洗浄してくれた人物であるため、朴前長官と4回も旅行目的地と出入国の日付けが一致することを偶然の一致とは考えにくい。

資金洗浄の専門家が100億ウォン台の現金と無記名債券を家に保管していて、強盗にあった経緯も疑問だらけだが、警察がこの強盗事件を捜査するうえでかつてない非公開捜査をした背景に大統領府の影がひそめられていてもっとあやしい。金氏の家を盗んだ強盗たちは、刑務所からホテルに行って調査を受けたことが明らかになったが、強盗犯に対するホテル捜査は聞いたことも見たこともない。権威主義政権時代に捜査機関が政府高位層をホテルに呼んで調べる慣行はあったが、民主化後にはなくなった。ホテル費用など豪華な保安捜査の経費がどこから出たのかも、疑惑を解明する手がかりになることができるだろう。

金氏が強盗事件の届け出を警察署や交番にせず、大統領民情首席秘書官室傘下の社稷洞(サジクドン)チームにしたことも金の性格と関連して不審なところだ。ソウル地方警察庁長官、警察庁捜査局長など警察の多くのラインが動いて「内(大統領府)と係わる事件」とし、秘密保持を徹底したことにも、普通ではないところがあるように見える。

宋斗煥(ソン・ドゥファン)特別検察官(特検)チームは、金氏が朴前長官の資金管理人だった可能性を突き止める途中で期限切れになり、捜査を中断した。これまで把握されたことだけでも、警察の綱紀と関連する監察の調査で終わらせることではない。与野党は150億ウォン現代政治資金と金ヨンワンゲートの真実を解明する特検の発足を先送りしてはならない。