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100億強盗事件の隠ぺいに大統領府が介入

100億強盗事件の隠ぺいに大統領府が介入

Posted June. 27, 2003 21:57,   

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警察が、現代(ヒョンデ)グループの秘密資金150億ウォンをマネーロンダリングした疑いを受けている金永浣(キム・ヨンワン、50、海外滞在)氏自宅の100億ウォン台強盗事件を処理する際、正常な事件処理を行わず、徹底的な隠蔽(いんぺい)捜査で一貫するなど、権力層周辺人物の「私兵」の役割をしていたことが明らかになった。

警察はまた、同事件の捜査過程で朴智元(パク・チウォン)当時大統領政策特補ら権力層の介入事実は明るみにならず、大統領府民情首席室の朴鍾二(パク・ジョンイ)警衛が捜査に参加すると明らかにしたが、外部に漏れないように、警察の最高位指揮組職が一糸乱れずに動いたという点で、権力層が直接介入したという疑惑を生んでいる。

警察庁の林上鎬(イム・サンホ)次長は27日、事件に対する監察・調査の結果を発表し、「事件発生直後、金氏が大統領府民情首席室の朴警衛(現在、警監)をソウルのヒルトンホテルで会い、事件を隠密に処理するように要請した」と明らかにした。

警察によると、朴警衛はその後、平素から親交のあった警察庁の李承栽(イ・スンジェ)捜査局長(現・京畿警察庁長)に捜査適任者の推薦と、マスコミに知られないように秘密保持を要請したという。

李前局長は、直ちにソウル警察庁の李ジョフン強力班(凶悪事件担当の部署)係長に電話をかけて指示をした。李係長の紹介で西大門警察署の強力2班が事件を担当して、上部に口頭で報告し、ソウル鍾路区平倉洞(チョンノク ピョンチャンドン)のOホテルなどで、捜査内容が外部に漏れないようにして捜査を進めたという。

特に朴警衛は、李キョンジェ強力2班長に2、3度電話をかけ、捜査の進行状況を確認し、大統領府に呼んで金氏に会わせるなど、仲介をしていた。

また、当時ソウル警察庁の李大吉(イ・デギル)庁長は、同時期に、西大門署の金ユンチョル署長に電話をかけ、「内(大統領府)とかかわる事件だから、外部に漏れないように特別に留意してほしい」と指示したことが確認された。

警察庁はしかし、「その他の外部機関や人物が、この事件と関連して請託の電話をしたり、圧力を行使した事実はない」と述べ、「報告漏れや担当刑事が供応接待を受けた部分については、監察・調査を通じて措置する」と明らかにした。

これに先立ち、ソウル警察庁の李前庁長と警察庁の李前捜査局長ら関連者はいずれも、「この事件ついて全く知らず、介入した事実はない」と否認した。また、当時西大門署の署長や捜査課長、刑事係長、班長などの指揮系統にあった関係者全員が、「事件は強力班に電話がかかってきた。大統領府などの外部の請託は受けたことがない」と説明し、彼らが事前に口裏を合わせていたことが明らかになった。

さらに、当時強力2班の刑事たちが被疑者を平倉洞のOホテルに呼び出して取り調べをする際、持ってきた「バレンタイン17年」などの酒を一緒に飲んだことが分かり、警察の監察・調査が進められている。



李勳  dreamland@donga.com sys1201@donga.com