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100億強盗事件で、警察が大統領府の圧力などにフタ

100億強盗事件で、警察が大統領府の圧力などにフタ

Posted June. 26, 2003 22:11,   

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昨年3月、100億ウォン台の金品盗難にあった金ヨンワン(50・海外滞在)氏の自宅強盗事件と関連し、ソウル地方警察庁と警察庁が、内部での真相調査を通して大統領府からの圧力の実態と主要関係者を把握していながらも、その内容を公表していないことが明らかになり、疑惑が膨らんでいる。

警察の高官は26日「当時ソウル地方警察庁のレベルではなく、警察庁のA局長が(大統領府の指示で)ソウル西大門(ソデムン)警察署に直接、捜査と関連した指示を出したと聞いている」とし、「これはみんなが知っていることだが、当事者たちが否認しているため、誰も前面に出て言おうとしない」と伝えた。

ソウル地方警察庁は、調査結果を公開しない場合、疑惑が膨らむだけだとする内部意見を考慮し、現在、調査内容を公開するかどうか、またどこまで公開するかをめぐって調整に入った模様だ。

一方、昨年3月の金氏自宅強盗事件を捜査している警察が、事件発生から4ヵ月後の7月に起きた3人組強盗事件も上級機関に書面報告を行っていないことが確認され、疑惑が増幅している。

管轄の西大門警察署が2次犯行について届けを受けたのは、事件発生日の昨年7月6日のこと。家政婦の方(パン)氏(58・女)が事件を警察に通報し、当時、当直勤務をしていた強力5班が出動した。

強力5班は、方氏の供述を受けて、昨年3月に発生した金氏自宅強盗事件を捜査していた強力2班に事件を移管した。

しかし、警察は、すでに100億ウォン台の強盗事件が発生した場所で再び強盗事件が起きたにもかかわらず、上級機関であるソウル地方警察長には書面報告をしなかった。

警察関係者は、「被害物件がなかったとしても、3人組の強盗が侵入し、家政婦の手足を縛って犯行を犯した強盗事件を報告しなかったのは理解できない」と話した。

被害品と関連して、金氏に直接確認したかどうかについても主張が混乱している。警察関係者は25日、本紙に対して「いつだったか覚えていないが、米国にいた金氏が帰国して、被害品がなかったことを確認してくれた」と語った。しかし同関係者は、26日には「金氏に直接確認したことはない」と前日の主張を否定した。

一方、特別検事(特検)が活動を開始する直前の今年3月末に米国へ出国した金氏に続いて、妻と二人の子女も今月18日から22日の間に米国へ出国していることが分かった。

この期間は、16日、朴智元(パク・チウォン)前大統領秘書室長が特検に出頭し、マネーロンダリングをした実務者と譲渡性預金証書(CD)に裏書きした関係者が相次いで特検の調べを受けるなど、捜査網が金氏のマネーロンダリングの疑いに絞られている時点だった。

また、金氏の側近でマネーロンダリングを担当したイム氏(46)も、今年2月に夫婦で海外に出国しており、周辺には「政権が終わるまでは帰ってこれないだろう」と話していたという。



金晟圭 sys1201@donga.com kimsk@donga.com