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「第2の徐在応」宋スンジュン、大リーグ昇格が有力に

「第2の徐在応」宋スンジュン、大リーグ昇格が有力に

Posted June. 24, 2003 22:09,   

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宋スンジュン(23、モントリオール・エクスポス)は、故郷の釜山(プサン)に行けば「のり巻き屋の息子」と呼ばれる。

両親が24時間の「のり巻き」チェーン店を営んでいるからだ。一人息子である宋スンジュンは韓国へ帰ると、両親と一緒にのり巻きを巻いたり、出前をする。

しかし、いざ米国プロ野球では「サイコ」と呼ばれる。野球ユニホームさえ着れば、運動に沒頭することから仲間たちが付けてくれたニックネームだ。

モントリオール傘下のマイナーリーグ2Aチームのハリスバーグ・セネターズ所属だった宋スンジュンは4月28日、エリー・シーウルブス(デトロイト傘下)との試合で、米国に進出している韓国選手のうち、初めて「ノーヒットゲーム」を繰り広げた。

9回に失策で1点を許しノーヒット・ノーランには失敗したが、四球2と、一つの安打も許さなかった。試合が終わった後、ホームファンの起立拍手の中で宋スンジュンは仲間たちの胴上げを受けた。ハリスバーグ市の英雄になった。

2Aで、チーム内の最多勝(5勝2敗、平均自責2.34)と、最多奪三振(44個)を記録し、この13日トリプルAに昇格した宋スンジュンは、2回の先発して11イニング、2失点で、2勝に平均自責1.64という恐ろしい上昇の勢いを見せている。こうしたペースなら、メジャーリーグのエントリーが拡大する9月にはビッグリーグへの進出が有力な状態。

勢いに乗っている宋スンジュンに24日、嬉しいニュースが流れた。7月14日、シカゴ・ホワイトソックスのホーム球場であるUSセルラーフィールドで開かれるオールスター「ヒューチャーズゲーム」のワールドチームのメンバーに選ばれて、3年連続この試合に出場することになった。

メジャーリーグオールスター戦のイベントの一つである「ヒューチャーズゲーム」は、マイナーリーグの有望選手たちが出揃うマイナーリーグのオールスター戦。アメリカンチームとワールドチームに分かれて7イニングで行われる試合で、崔熙燮(チェ・ヒソプ、シカゴ・カブス)と徐在応(ソ・ジェウン、ニューヨーク・メッツ)もヒューチャーズゲームを経験した。

01年と02年連続、この試合に出場してそれぞれ1イニング、無失点で好投した宋スンジュンは、24日電話で「エージェントのスティーブ金から選発されたという連絡を受けた。3年連続で選ばれて光栄です」と喜んでいた。

まだ国内のファンにはそれほど注目されてないが、宋スンジュンは慶南(キョンナム)高校3年生のときの98年に、チームを青竜旗(チョンリョンギ)と鳳凰旗(ボンファンギ)の優勝。大統領杯を準優勝に導いた右腕正統派の投手だ。高校卒業後、ボストン・レッドソックスにスカウトされたが、去年7月に金善宇(キム・ソンウ)と一緒にモントリオール・エクスポスにトレードされた。90〜92マイル(140km台後半)の直球の切れが良く、変化球の角度が鋭いという評価を受けている。

宋スンジュンは「99年米国に渡るとき『1年に一段階ずつアップしよう』と決意した。今すぐにはメジャーリーグへの進出を望んではない。マイナーリーグにいる時間が長くなるほど、メジャーリーグで成功する確率は高くなると考えている。着々と目標に向けて進んでいきたい」と覚悟を語った。