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朴賛浩、痛いのは体、それとも心?

Posted June. 13, 2003 22:11,   

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本当に痛いのか、それとも仮病なのか。テキサス・レンジャーズの朴賛浩(バク・チャンホ、30)の体調はミステリーと呼ぶに値する。彼は、41日ぶりの大リーグ復帰戦であった8日のアリゾナ・ダイアモンドバックス戦で、2イニングを投げて4点を奪われたあと、右胸の痛みを訴えながらマウンドから降りた。

13日、球団側と朴賛浩はそれぞれ相反する主張をした。球団は「朴賛浩の身体を精密検査した結果、別に異常は見つからなかった」と発表した。しかし、朴賛浩は、「この3年間、正常コンディションで登板したことは一回も無い」と公言した。どちらが嘘をついているのか。

◆球団の発表

テキサス球団は12日、チーム主治医のジョン・コンウェイ博士の主導で、磁気共鳴映像(MRI)撮影と全身ボーンスキャナ(骨検査機)を用い、9時間にかけて朴賛浩を精密検査した。13日、バッグ・ショウォルター監督は「朴賛浩が以前から持っていた異常以外には、いかなる身体上の異常徴候も発見できなかった」と検査結果を発表した。しかし、ショウォルター監督は「すべてのことが明らかにされるまで待つつもりだ。完璧な検査のために2、3人の専門家が取り組んでいる」と述べた。

◆朴賛浩の主張

朴賛浩は13日、ホームグラウンドのクラブハウスで行われた記者会見で「01年以来、正常コンディションで登板したことは一回も無い。今まで辛抱してきたのだ。右胸の痛みは3月2日のカンザスシティ・ロイヤルズとのオープン戦に初登板した時から始まった」と述べた。胸の痛みはすぐ治ると思われるが、脊椎や骨盤などに問題が生じるのではないかと憂慮しているという話も付け加えた。

「マイナリーグで引き続き登板して投げたことが良くなかった。これをきっかけに、身体を完璧に鍛えたい」という朴賛浩の言葉通りなら、彼の体調が正常でないことは確かだ。

◆影響と展望

朴賛浩は5年間6500万ドル(およそ780億ウォン)と今年の年収だけでも1200万ドル(およそ144億ウォン)を受け取る高額年俸選手。なのにエースらしい活躍を見せられなくて今までテキサスのファンと地元のマスコミから退出要求を受けてきた。

現在の状況は初めとは正反対。「異常無し」と言った朴賛浩は「痛い」と言い、「痛い事実を隠している」と非難していた球団は「朴賛浩の身体には異常がない」と言っている。

球団側が精密検査結果を歪曲した可能性は低い。あとにバレた時に払わなければならない代価余りにも大きいからだ。だったら、朴賛浩が成績不振で浴びせられる非難から逃れるため、今になって負傷を口実にしているのか。

今のところ、確かなことは何も無い。ただ、テキサス球団と朴賛浩が「別れの手続き」を踏み始めたのではないかという推測だけが盛り上がっている。



田昶 jeon@donga.com