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SK粉飾事件 海外で韓国債券投げ売り現象

SK粉飾事件 海外で韓国債券投げ売り現象

Posted March. 13, 2003 21:46,   

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SKグローバルの粉飾会計事件の余波で、香港、ニューヨークなど国際金融市場で韓国債権の投げ売り現象が現れ、加算金利が一斉に大きく上昇した。

北朝鮮がミサイルの試験発射を行い、韓国の地政学的なリスクが拡大されたなか、SKグローバル粉飾会計事件が「韓国版のエンロン事件」と受け止められて、韓国経済への信頼度が急速に落ちたことによるものだ。

13日、中央銀行の韓国銀行(韓銀)によると、香港市場で韓国CDSの金利は10日1.57%から12日2.0%に、外国為替平衡基金債権(外平債)の加算金利は11日1.5%から12日1.9%へと大きく上昇した。

ニューヨーク市場で外平債加算金利は11日1.72%から12日1.97%に上がっており、産業(サンオップ)銀行とポスコなど韓国内優良企業の債権の加算金利も一斉に急騰した。

韓国内金融市場では、機関投資家の還売要請が殺到し、各投資信託会社では11日1兆7000億ウォン、12日5兆1000億ウォンなど2日間にわたって6兆8000億ウォンが流出し、13日にも還売要請が相次いだ。

韓銀は、資金市場を安定させるため、還売条件付き債権の買収を通じて、同日2兆ウォンの短期流動性を投信社に供給しており、必要ならば投信社の国債をすべて買収するとしている。

韓銀はまた、市場の安定に必要とされるならば、銀行支給準備高を下げる方式で資金を無制限に供給する計画だ。

韓銀の市場安定策で各投資信託会社の還売事態はいったん収拾され、金利も下落したものの、SK系列会社の株式と債権は、引き続き不安な様相を見せている。

また、世界的な格付け会社であるスタンダードアンドプアース(S&P)とムーディーズ社はこの日、SKグローバルの最大株主であるSK㈱への格付けを「投資非適格」へと下方修正するかもしれないとして警告の意を示し、今回の事態がSKグループ以外の系列会社に影響する兆しも見せている。

この日、SK㈱は、機関投資家を対象にした企業説明会を行い「外貨7億ドルを含めて総額2兆6000億ウォンにのぼる現金と預金を保有していて、流動性には何ら問題がない」とし「株価の安定に向けた自社株の買い入れを検討している」と鎮火に乗り出した。

ムーディーズ社がこの日、韓国への国家格付けを現行通り維持すると発表したのを受けて、香港市場では外平債の加算金利が0.2%下落するなど多少安定を取り戻す様相を見せたりもした。



林奎振 金斗英 mhjh22@donga.com nirvana1@donga.com