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金大統領、対北秘密送金で国民に謝罪

Posted February. 14, 2003 22:27,   

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金大中(キム・デジュン)大統領は14日、国民に対し「朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)への秘密送金」問題について謝罪し、現代(ヒョンデ)商船の送金の経緯について釈明した。

しかし、金大統領は、北朝鮮に送金する過程での国家情報院(国情院)の役割や南北首脳会談の対価性などの重要な疑惑については具体的な説明をせず、この問題をめぐる議論はさらに拡散しそうだ。

金大統領は、「現代商船の北朝鮮への送金と関連し、国民の皆さんに大きな心配をおかけし、大変申し訳なく思っている」と謝罪したうえで、「この問題について責任を取る」と述べた。

しかし、金大統領は検察や特別検察官の取り調べを受ける用意があるかという記者の質問には、「この問題を法的に扱うのは国益のためにならないと思う」と述べ、事実上受け入れない姿勢を明らかにした。

また、金大統領は「政府は、現代(商船)の北朝鮮送金が、国の平和や利益のためになると判断したため、実定法上は問題のあることを承知で受け入れた。南北首脳会談を進める過程で、すでに北朝鮮当局と頻繁な接触のあった現代側に協力してもらった」と述べた。

記者会見に立ち合った林東源(イム・ドンウォン)外交安保統一特補は、「現代が北朝鮮との大規模な協力事業を独占する対価として、計5億ドルを払うことにしたという報告を受けたことがある」と明らかにした。

また、朴智元(パク・チウォン)大統領秘書室長は、00年3月8日から10日までシンガポールで北朝鮮の宋浩景(ソン・ホギョン)アジア太平洋平和委員会副委員長と秘密裏に接触を行い、首脳会談について話し合ったことを認めた。

しかし、金大統領の釈明にもかかわらず、△産業銀行の4000億ウォン融資をめぐる外圧疑惑△国家情報院が北朝鮮への送金に介入した経緯を金大統領に報告したかどうか△5億ドルのうち、残り3億ドルの送金過程△南北首脳会談の対価性など、重要な争点については依然として真相が解明されず、疑惑はさらに膨らんでいる。

これについて、野党ハンナラ党の朴熺太(パク・ヒテ)代表権限代行は、急きょ記者会見を開き「金大統領は、今日の最後の機会まで無駄にしてしまった」と述べたうえで、特別検察官制を必ず導入すると重ねて強調した。

またハンナラ党は、金大統領が国民への謝罪で述べた内容について「12の問題点」を指摘し、朴秘書室長と林特補など「北朝鮮との裏取引に関わった6人」に対し出国禁止措置を取るよう求めた。

特にハンナラ党は、昨年10月、国会運営委員会の国政監査で朴室長が「00年3月シンガポールで北朝鮮の宋副委員長に会ったことがない」と偽証した点を挙げ、国会での証言鑑定に関する法律違反の疑いで検察に告発する考えを示した。

一方、ハンナラ党の李揆澤(イ・ギュテク)院内総務と民主党の鄭均桓(チョン・ギュンファン)総務は国会で総務会談を開き、特別検察官制について議論を交わしたが、物別れに終わった。

李総務は「当初予定の17日の本会議で可決しなければ、25日高建( コ・コン)首相任命同意案の表決の前までに、必ず特別検察官法案を可決させる」と述べた。



鄭然旭 ysmo@donga.com jyw11@donga.com