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美で服役中のロバート・金氏、盧次期大統領に赦免を嘆願

美で服役中のロバート・金氏、盧次期大統領に赦免を嘆願

Posted January. 19, 2003 22:44,   

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96年、米国の国家機密を韓国政府に流出した疑いで逮捕され、7年服役中の元米海軍情報局情報分析官のロバート・金(韓国名、金采坤・63)服役囚が最近、盧武鉉(ノ・ムヒョン)次期大統領に自分の赦免を訴える嘆願文を送ってきた。

嘆願文は、米カリフォルニア州アランウッド連邦刑務所に投獄されている金服役囚が直接書いたもので、分量はA4用紙11枚。1通は、ソウル市鍾路区明倫洞(チョンログ・ミョンリュンドン)の盧次期大統領自宅へ、もう1通は金氏の弟の金星坤(キム・ソンゴン、国立中央青少年修練院院長)氏宛てに17日、届けられた。

弟の金氏が19日、本紙に公開した嘆願文では、重病で療養中の父親、金尚榮(キム・サンヨン、89)氏を懐かしがる長男の切ない心がうかがえる。

金服役囚は、嘆願文で「父は今年89歳で、私が逮捕されたことを聞いて倒れた。その後、身動きが不自由になり意識までもうろうとしているが、息子の私を懐かしがっている。私は長男として臨終を見守ることができるかどうか、きわめて心配だ」と訴えた。

金服役囚の父親は99年9月、米国へ面会に行ったが、面会の前日に脳卒中で倒れた。現在、水原(スウォン)市の痴呆専門療養院に入院している父親の金氏は、最近、中風と痴呆の状態が悪く、医師の所見では「1年もつのが難しい」という。

「父親の臨終を見守ることができるかどうかは、神様が決めておいたことでしょう。でも何もせずにいることはできないので、このように拙筆を送ることになりました。…盧次期大統領の要請が米司法省赦免局に伝えられれば、私はすぐに釈放されると信じています」。

金服役囚は9年刑を言い渡されたが、模範囚なので刑期の15%が減刑され、来年7月ごろには出所する予定。しかし、赦免されなければ、出所後、保護監察期間の3年間は米国を発つことができない。

金服役囚は盧次期大統領に、「功名心が無く、世界情勢に対する正確な分析のできる人々を起用し、米大使には米議会の両党指導者や上下両院の実力者たちと親しい人を任命して欲しい」と丁重に建議もした。

金服役囚はまた、「盧次期大統領が釜山(ブサン)商高在京同窓会会長だった父との縁で、昨年、同窓会名義の金一封を送ってくれて、ありがたく思っている」とも書いた。

弟の金氏は、「嘆願文を読んでみたが、兄は相当期待をかけているようだった。このごろ、女子中学生死亡事件で韓米関係がギクシャクしているが、兄の赦免が両国の関係回復の契機になるかも知れない」と話した。



閔東龍 mindy@donga.com