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金剛山での南北赤十字実務協議が決裂

Posted November. 03, 2002 22:41,   

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10月31日から11月2日まで朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の金剛山(クムガンサン)で行われた南北赤十字実務協議が物別れに終わった。

これによって、年内に離散家族の再会や金剛山面会所の着工を実現させようとしていた、政府側の日程が狂わざるを得なくなった。

北朝鮮側は、今回の実務協議で△面会所を設ける前に離散家族の再会を定例化し生死確認を進めること△韓国戦争(1950〜1953)の時に行方不明となった人の生死や住所を確認することなど、今年9月の第4回総裁級会談での合意内容の実現に消極的な態度を示した。

年内または来年の正月前後に離散家族の再会を行おうとする提案について北朝鮮側は「金剛山の天気が寒く、現代(ヒョンデ)に賃貸した金剛山旅館が補修工事中で困難だ」として難色を示した。北朝鮮側はまた、戦後北朝鮮に拉致(らち)された韓国人被害者問題について「存在さえしない問題だ」と反論し、今後の論議自体が不透明になった。

反面、北朝鮮側は、面会所の設置については積極的な姿勢を示した。

北朝鮮側は、面会所の建設費用を含めた具体的な計画案を提示したり、面会所の候補地である江原道高城郡温井里(カンウォンド・コソングン・オンジョンリ)チョポ村に韓国側代表団を案内し、「これほど良いところはない。すでに住民たちを移住させている」と説明し、合意を促した。

このため北朝鮮側が離散家族問題の制度的な解決には関心がなく、韓国側の費用で面会所を建設し、これを多目的に活用することにだけに関心があるのではないかとの推測が出ている。

実際に北朝鮮側の代表団は「面会所を大規模で華やかなものに建設し、離散家族再会も行い閣僚級会談などさまざまな行事も行い…」と話したりもした。

韓国側代表団は、合意文の採択をめぐって慎重に検討した結果、韓国側が費用を負担する面会所の建設だけに合意する場合、もう一度「北朝鮮に与えるいっぽう」との議論が広がるのを懸念し、何も合意しないままソウルに戻ってきた。

だが大韓赤十字社は、今回の実務協議で意見の歩み寄りを見たものも少なくないと自評している。チョポ村が面会所の第1候補地に決まり、今年11〜12月、南北それぞれ100人ずつの離散家族の生死と住所を確認することを決めたのは意味深い成果だとした。赤十字社関係者は「次回の実務協議で具体的な結実を得られる土台は作られた。来月中旬ごろ再び実務協議を持つよう北朝鮮側に提案する方針だ」と話した。



成東基 esprit@donga.com