Go to contents

クレジットカード負債による犯罪・自殺が急増

クレジットカード負債による犯罪・自殺が急増

Posted October. 30, 2002 22:55,   

한국어

クレジットカードの負債が韓国社会に重くのしかかっている。

カード負債返済のための自殺、強盗事件が日常茶飯事のように起きている中、とうとう父親を殺害する事件が発生した。

サラリーマン、主婦、ひいては青少年に至るまでカード負債の返済に追われ、これによる「潜在的な犯罪」が深刻に懸念されている。

▲カード犯罪の実態〓ソウル水西(スソ)警察署は30日、遊興費などで使い込んだカード負債を返済するため父親を殺害したチョン(28)某氏について、尊属殺害の疑いで逮捕令状を申請した。

京畿道高陽市(キョンギド・コヤンシ)で食堂を経営しているチョン氏は1998年以来計9000万ウォン余りのカード負債があった。母親、姉、友人のカードまで借りて乗用車の購入など遊興費に使い込んだチョン氏は結局、父親が加入している障害死亡保険金(最高3億ウォン)を狙って犯行を犯した。

警察の関係者によると、チョン氏は27日午前3時半ごろソウル江南区開浦洞(カンナムク・ケポドン)の両親の家に入り、寝ていた父親(55・会社員)を凶器で殴り、死亡させた疑いだという。

最近、京畿抱川郡(ポチョングン)のヨンブク農協で発生した小銃を使った強盗事件の原因もカード負債だった。同事件の犯人であるチョン(31)某上士は5つのカードを使い込んで負債で首が回らなくなり犯行に走ったことが明らかになった。

29日、全北群山(チョンブク・グンサン)で偽札を使い逮捕された元銀行員のチョ(24・木浦市)某容疑者も2000万ウォンのカード負債を返済するための犯行だった。

カード負債に悩んで自殺するケースも少なくない。

釜山(プサン)地検のある検事は、「担当した刑事事件の半分は犯罪動機がカード負債の返済だ」と述べた。

ソウル江南警察署強力班の朴ハクドン班長は、「正確な統計はないが、最近発生した強盗、窃盗など強力犯罪の主要原因は、大半がカード負債だ」と語った。

▲むしばまれていく青少年〓カード負債は青少年の倫理と道徳心までも失わせている。今年3月に発生したソウル中浪区(チュンランク)ハンビッ銀行の強盗事件もカード負債に追い込まれた高校の同窓生4人が犯した事件だ。

金融監督院は30日、「8月末現在、10代の信用不良者は9093人、このうちカード負債の未返済が58%の5348人におよぶ」と発表した。カード延滞による信用不良の割合は1年前の49.9%から62.8%に急増した。

▲予測不可能な爆発性〓カード負債によって引き起こされた最近の犯罪は、「氷山の一角」に過ぎないという指摘が出されている。

カード負債が雪だるまのように増えているが、これを返済できる個人の能力には限界があるためだ。銀行連合会によると、カード負債を3カ月以上延滞した「個人信用不良者」は9月末現在254万人に達しているという。国民20人のうち1人はカード負債に悩まされていることになる。中には1000万ウォン以上の延滞者も118万人に達している。

カード業界の延滞残額は先月末4兆8000億ウォンに達した。6月には4兆ウォン、7月には4兆4000億ウォンに比べると、毎月3000億〜4000億ウォンずつ額が急増している。

ソウル大学社会学科の韓相震(ハン・サンジン)教授は、「結局カード負債で首が回らなくなると、ひともうけしようとして犯罪に落ちる公算が大きい」と指摘した。結局数百万人のカード延滞者が「潜在的な犯罪」に落ちる危険性が少なくないということだ。



sys1201@donga.com buddy@donga.com