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南のソ・ジャンフンと北のリ・ミョンフン 男子バスケの最長身決戦

南のソ・ジャンフンと北のリ・ミョンフン 男子バスケの最長身決戦

Posted October. 03, 2002 22:42,   

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バスケの国内最長身選手のソ・ジャンフン(28・2m7)が小さく見えた。世界で最も高いといわれる朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)のリ・ミョンフン(35・2m35)の横に立ったソ・ジャンフンの頭がやっとリ・ミョンフンの肩に届いていた。しかし、バスケットボールは高さだけで勝負がつくものではあるまい。選手として真っさかりのソ・ジャンフンは、30代半ばのリ・ミョンフンより力で優位を示していたほか、技術でも一枚上手だった。

3日、釜山金井(プサン・クムジョン)体育館で行われた韓国と北朝鮮の男子バスケットボールの準々リーグ。9年ぶりの南北対決で、ソ・ジャンフンは第1クォーターの開始28秒後にさおのようにそびえ立つリ・ミョンフンを前に置いてジャンプシュートを決めた。韓国の初得点だった。

普段、身動きが鈍いと指摘されていたソ・ジャンフンだが、この日は違った。いつの時よりも活発にコートを駆け回ったし、スピードの落ちるリ・ミョンフンの弱点をついて果敢なゴール下突破を試みた。リ・ミョンフンの運動量を増やせば、そのだけ早く疲れさせることができると判断し、ハイポストまでコートを広く使う智恵も発揮した。

リ・ミョンフンも簡単には崩れなかった。長い腕を伸ばしてブロックシュートを見せつけたり、攻撃がつまずくと外郭の同僚にアシストチャンスを与えるフィーディング能力も披露した。ルーズボールを拾うために長い体がコートに転ぶ場面も見られた。試合終了11.1秒前にはツーハンドのダンクシュートをさく烈させて観衆の拍手を誘った。

終了ブザーが鳴った後、ソ・ジャンフンはリ・ミョンフンに近づき友情に充ちた握手を交わした。ソ・ジャンフンは「途方もない高さのリ・ミョンフンがゴール下にはだかっているだけでも脅威的だった。いろんな試合をやってみたけど、今日ほど緊張したことはなかった」と話した。また「試合中、観衆の応援の声を聞いていた。意味深いゲームでプレーできて栄光に思う」と感激そうな表情を浮かべた。ソ・ジャンフンは、34分29秒を出場して22点14リバウンドを記録し、リ・ミョンフンは36分13秒を粘って14点3リバウンドにブロックシュートを4つや記録した。

朴済英(パク・ジェヨン)水原(スウォン)大学教授は、「北朝鮮チームは1対1攻撃に依存する単純なプレーを繰り広げた。リ・ミョンフンは、体力に負担を感じ相手選手との競り合いで押されていた」と話した。また大韓バスケットボール協会の朴ハン専務は、「リ・ミョンフンがプレーすると、スピードが低下し、チーム全体のテンポがかみ合わなかったが、彼の守備能力は逸品だった」と評価した。

南と北の巨人がぶつかったこの日、体育館は5500人の観衆が埋め尽くし、試合開始前から盛り上がっていた。南北の応援団は、メドレーを歌うかのように「統一」「祖国」「われらは」「ひとつだ」を連呼しながら一つになった。小板で音を鳴らす「チャッチャギ」と100人余りの北朝鮮応援団は、素朴な「オンヘヤ」曲のメロディーのなかで「わが選手たち頑張れ」を叫んだ。

韓国チームは、前半を4回も同点を演じながら48—46でリードしたが、後半から強力なプレス守備で北朝鮮の主砲、朴チョンジョン(30得点)を封じ込めて101—85で勝った。韓国の主砲ムン・ギョンウンは3点シュート6つなどチーム内最多の28得点を記録した。



金鍾錫 kjs0123@donga.com