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疑惑の現代商船 当時深刻な資金難

Posted September. 26, 2002 22:37,   

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現代(ヒョンデ)商船の4億ドル北朝鮮送金説の真実は果たして何か。

野党ハンナラ党の暴露と、当時の産業銀行頭取の厳洛鎔(オム・ナクヨン)氏の事実確認で明るみになった対北支援の波紋が日増しに大きくなっている。

現代商船が送金した時期といわれる2000年6月は、会社が深刻な資金難に陥っていた時だ。その年の3月から始まった現代グループ「王子の乱(トップの座をめぐる兄弟間の紛争)」は、現代系列会社に致命的な打撃を与えた。

現代グループは市場の信頼を失い、投信カード会社をはじめ第2金融圏は、現代に融資したカネを回収しはじめた。現代商船も4〜5月に4151億ウォンを回収されている。

現代商船は、北朝鮮事業の窓口である現代牙山(アサン)財団と系列会社を支援するために厳しい資金不足にあい、結局銀行に「SOS」を求めた。

4000億ウォンの緊急資金の明細は、△企業手形(CP)償還1740億ウォン△船舶庸船料1500億ウォン△船舶乾燥代金償還590億ウォン△社債償還1780億ウォンなどだった。産業銀行は6月に運営資金として900億ウォンを追加支援した。

おかしな点は、当時現代商船のメインバンクであった外換(ウェファン)銀行は一銭も出さず、産業銀行だけが4900億ウォンを融資したことだ。産業銀行は、現代商船が正常な企業という理由で資金の用途を確認しなかった。

産業銀行の朴相培(パク・サンベ)副頭取は「大宇(デウ)グループが経営難となり、現代商船までも倒産すれば、韓国経済は打撃を受けると判断し、積極的に支援した」と述べた。現代商船はひとまずその年の9、10月に、1700億ウォンを返済している。

このような前後状況から、産業銀行の融資金がすぐに北朝鮮に送金されたとはいえない。しかし、当時ちまたには現代グループの対北支援説が広がっており、主な資金源だった現代商船が資金難のために現代牙山への支援が困難であったことを考えると、現代商船が対北事業を理由に産業銀行から資金を調達したとも推測できる。

一方、現代商船は対北事業のための秘密資金を作ったが、金融界が急に資金を回収したためにミスマッチング(満期不一致)が生じ、産業銀行のカネを借りて北朝鮮に送金し、1700億ウォンは秘密資金で返済したという分析も出ている。

真実を知る当時の厳頭取は25日、波紋が広がるや姿をくらまし、当時の現代商船社長である金忠植(キム・チュンシク)氏は米国に滞在中だが、連絡がとれていない。



金斗英 nirvana1@donga.com