太陽光の粒子から推進力を得る宇宙帆船、「コスモス1」が早ければ今秋打ち上げられると、イギリスのBBC放送が13日報じた。
BBCは、米惑星協会(Planetary Society)が映画制作者や作家たちの集まりであるコスモススタジオと共同でこの計画を進めており、米航空宇宙局(NASA)と欧州宇宙機関(ESA)もこの動きに注目していると伝えている。
宇宙帆船は帆船が風を利用するように、太陽光の粒子が宇宙船に取り付けられた薄い鏡の形の帆に衝突する力で前に進む。
科学者たちが宇宙旅行の動力として太陽エネルギーに注目しているのは、現在使われている化学燃料では長距離の宇宙旅行が難しいからだ。木星の外側には太陽光が弱いとの指摘もあるが、宇宙帆船の擁護者たちは宇宙光線が利用できると主張する。
この「コスモス1」はロシア潜水艦から打ち上げられるロケットに装着され、地球軌道に乗せられることになる。
英グラスゴー学のコリン・メキニス教授は、「太陽光を利用する宇宙帆船は思ったよりはるかに現実に近い。小惑星や彗星の標本を採取するにも利用できる」と話している。
朴惠胤 parkhyey@donga.com