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[社説]日本大衆文化開放、原則守るべき

Posted February. 19, 2002 09:25,   

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韓日文化交流政策諮問委員会の池明観(チ・ミョングァン)委員長が、政府の無原則な日本大衆文化の開放に抗議し、辞任の意志を示した。文化観光部の引き止めで昨日辞意を撤回したものの、今回の出来事は、日本文化開放と関連し、一部で起こっている「原則無視」の現象に警鐘を鳴らしている。

池委員長の委員会は、政府の諮問機関として日本の大衆文化開放の強度を調節する役割を果たしてきた。チ委員長自らも、国内の代表的な知日派の学者として知られている。そんな池委員長が委員長のポストから退くと示唆したのは、先週MBCが放映した日韓合作ドラマ「フレンズ」がきっかけとなった。同ドラマが全セリフの3割にのぼる日本語のセリフを、そのまま流したのに激憤したからである。

日本の歴史教科書わい曲問題がいまだに解決していないのに、放送の公共性を無視した行動と言わざるをえない。MBCは、「日韓合作ドラマであるため問題はない」と強弁しているが、ドラマの中で日本語が流されるのは国民感情においても受け入れられない。同ドラマは2日にわたって放映されたが、途中なんの制裁措置もとっていない。文化観光部(文化部)と放送委員会も手をこまぬいていたわけだ。

最近、日本文化の開放の原則がなくなってしまったのも気がかりだ。最近文化部はワールドカップ(W杯)を迎え、20日から7月末までの間、日本の歌手が歌った日本語歌詞の歌を放送できるように許容すると、明らかにした。韓国政府は去年7月、日本の歴史教科書問題が浮上した際、日本の大衆文化の開放を中断するとうたったことがある。あれからわずか7カ月で、韓国政府は日本文化開放の「最後の切り札」である日本語の歌まで許容するという、まったく相反する行動をみせたのだ。

W杯と日本文化開放は別の問題だ。関係当局は事後審議を通じてでも、放送局の関係者を問責し、日本文化の段階的な開放の原則が守られるよう、徹底した点検に乗り出さなければならない。