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28日からパリで外奎章閣図書調査 焦るフランス、余裕の韓国

28日からパリで外奎章閣図書調査 焦るフランス、余裕の韓国

Posted January. 28, 2002 09:30,   

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28日からフランス・パリで行われる外奎章閣(ウェギュジャンガク、1781年王室関連書籍の保管を目的に江華島に設けられた図書館、1866年フランス軍によって一部の蔵書が略奪された)図書の実地調査を前に、韓国とフランスが相反した反応を見せている。フランスに図書を略奪された韓国は「急ぐことはない」とする一方、フランス側は「できるだけ早く可視的な成果を」と、韓国を急がしている。

今回の調査は、ソウル大学、奎章閣学芸研究員など国内の専門家3人が、外奎章閣の儀軌(ウィグェ、王室や国家の重要行事内容を整理したもの)図書296冊を保管しているフランス国立図書館を訪れ、図書の現況と保管状態などを調査するのが目的だ。

韓国政府関係者は「実地調査をしても、直ちに何らかの結果が出てくるわけでもないうえ、一回だけでなく何回もの調査が必要であるため、かなりの時間がかかるだろう」としている。

昨年7月、 外奎章閣の図書返還をめぐる4回目の交渉が終った直後、韓国側は、同年9月に最初の実地調査を行い、なるべく早いうちにフランスが保管している、御覧用儀軌と、韓国側が所蔵している複本の非御覧用儀軌を一対一で交換すべきだとして、焦っていた。

これに反して、当時4回目の交渉を8ヵ月も遅延するほど誠意を見せなかったフランス側は、今回の実査を前にして、むしろ急がせていると、パリの消息筋が報じた。

このように両国の態度が逆転した理由は、いずれも国内事情のため。4回目の交渉以降、韓国は「図書の一対一の交換は略奪を合法化させるものだ」として反対の世論が続き、負担を感じていた。

一方、韓国が進めている次世代戦闘機(FX)の機種として、フランス・ダッソー社のラファルを推しているフランスは、機種の選定時期が3月に迫っていることから、焦りを見せている。フランスは、韓国での高速鉄道の受注競争の際も、自国のTGVを推す一方で「誠意の表示」として 外奎章閣図書1冊を返還している。



朴濟均 phark@donga.com