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韓国戦争で米軍、住民を無差別虐殺 BBC2月1日放送へ

韓国戦争で米軍、住民を無差別虐殺 BBC2月1日放送へ

Posted January. 26, 2002 10:38,   

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米国が韓国戦争初期の数カ月間、忠清北道永同郡老斤里(チュンチョンプクド・ヨンドングン・ノグンリ)だけでなく、各地で民間人に対して無差別な虐殺命令を出したという疑惑が浮上している。

英国のBBCは、このような内容の老斤里関連ドキュメンタリー「皆殺せ(Kill ’em All)」を2月1日放送する予定だと、英ドキュメンタリー制作会社であるオクターバー・フィルムが25日本社に送ってきた報道資料を通じて明らかにした。

この特集番組はオクターバー・フィルムが約1年間にわたって米国防省の機密解除文書と被害者の証言を新たに探し出して制作したもの。以下は報道資料の要約だ。

「米軍指揮官らは戦争初期の数カ月間、女性と子どもなど民間人に対する無差別な殺傷命令を繰り返し出した。これは機密解除された米国側の諸文書によって裏付されている」

同文書によれば、米軍指揮官らが「避難民を射殺しろ(shoot all refugees)」、「すべての避難民はフェアゲーム(all refugees are fair game・狩猟できる鳥獣とい、意味)だ」、「迫撃砲を含め、使えるあらゆる火器で民間人を散開させろ」などの命令を出したことが分かる。これは戦争法違反だ。

1950年7月、老斤里で400人余りの避難民(ほとんど女性と子ども)が殺されたと生存者たちは証言している。去年1月、米国防省の報告書は、米軍が避難民を殺したのは事実だが、虐殺命令はなかったと主張した。

しかし、ある米軍兵士は、指揮官が「射殺しろ」と命令していたと話す。もう一人の米軍兵士も中隊長が射殺を指示したと証言した。この兵士は老斤里事件の一日前に、他の避難民グループが米統制線に近付いてきたときにも、射殺命令が出されたと語った。

ドキュメンタリーは、他の虐殺事件も取り上げている。韓国人生存者たちは、米第25歩兵師団の作戦地域内のある寺に集まっていた民間人82人が虐殺されたと証言した。そのうち25人は 10歳未満の子どもだったという。さらに、米軍艦がある海岸沿いの難民キャンプに大規模な砲撃をかけ、400人の民間人が命を落としたと、生存者たちは主張した。

米国防省の報告書には、無差別な虐殺を命令した命令書と通信文が欠落している。国防省の関係者はインタビューの要請を断った。  



lailai@donga.com