Go to contents

またもや北朝鮮に振り回される金剛山観光

またもや北朝鮮に振り回される金剛山観光

Posted January. 23, 2002 11:56,   

한국어

現代峨山(ヒョンデ・アサン)の資金難で中断の危機にさらされている朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の金剛山(クムガンサン)観光事業を、政府が主体となって運営する方針であることが伝えられた。

洪淳瑛(ホン・スンヨン)統一部長官は22日、自民連党舎で、金鐘泌(キム・ジョンピル)総裁と会談した席で、「金剛山観光事業は経済事業として始められたが、今は政治事業、すなわち平和事業に変わったのが事実だ」とし、「政府は長期的に事業主体を(現代から)政府に切り替えることを考慮している」と述べたと、自民連の鄭鎭碩(チョン・ジンソク)スポークスマンが伝えた。

洪長官のこのような発言は、金剛山観光事業を観光代価の支払能力を失った現代に任せずに、韓国政府が支払い保証すべきだという北朝鮮側の要求を事実上受け入れたものと解釈され、議論が予想される。

一方、政府はこうした構想を実現する方策の一つとして、金剛山観光をする離散家族や修学旅行の生徒などに経費を援助するなどの金剛山観光支援対策を23日に発表する予定だ。

▲政府支援の問題点〓政府は金剛山観光事業の支援背景について、同事業が南北の平和を保障する「平和事業」だという論理で説明している。

問題は、政府が支援に乗り出す場合、何よりも対北朝鮮政策の一貫性の喪失という批判を免れることは困難だということだ。洪長官は昨年12月21日の記者懇談会で、「私たちが国際通貨基金(IMF)の援助を経て得た教訓は、市場経済原理で民間事業と政府事業は区別されなければならないということだ」とし、「金剛山観光が引き続き行われることを希望するが、どのように支援するかを決定するのは適切ではない」としていた。

その上、側面支援から一歩進んで政府自体が事業を受け持ち、金剛山観光事業が再び難関にぶつかった場合は、収拾しきれないほどの混乱と野党の反発などで、国論の分裂が予想されるということだ。

▲アリラン祝典との連携問題〓政府は金剛山観光事業の方針をちらつかせながら、北朝鮮が金日成(キム・イルソン)主席の誕生90周年を迎えて開催するアリラン祝典連携観光のために、金剛山の陸路観光を具体的に提案してきた場合、受け入れるという立場を明らかにした。

だが、北朝鮮が推進するアリラン祝典のイベントプログラムについては、いまだに具体的な情報がまったくない状況だ。また、北朝鮮が体制の優越性を誇示し、対米非難と宣伝のためにマスゲームをする場合、北朝鮮の体制宣伝の受け入れを政府が勧めたという批判を受ける素地がある。

金鐘泌総裁は洪長官に対して、「民間企業の社長が北朝鮮入りして耳にかじってきた話で、政府が無責任に政策に結び付ける愚を犯さないことを願う」とし、「対北朝鮮政策には原則を守ってほしい」と政界の懸念を伝えた。



金影植 spear@donga.com · swpark@donga.com