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ヒト遺伝子、ネズミに移植する実験に成功

ヒト遺伝子、ネズミに移植する実験に成功

Posted December. 13, 2001 10:15,   

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体内の化学物質を解毒して排出する薬物代謝過程に核心的な働きをするヒトの遺伝子をネズミに移植する実験を、韓国の研究チームが世界に先駆けて成功した。

この実験を新薬の開発過程に適用した場合、従来の動物実験よりはるかに正確に薬効や毒性を把握できるものとみられる。食品医薬品安全庁は12日、実験動物資源室の金溶奎(キム・ヨンギュ)博士のチームが遺伝子移植技術を用いて、ヒトの薬物代謝遺伝子とされるCYP遺伝子をネズミに移植し、「人間化した実験ネズミ」を誕生させたことを明らかにした。

この研究結果は、生化学と生物物理学で世界的に権威を認められている米国の国際学術誌ABBジャーナルの11月号に表紙論文として掲載された。金博士のチームは、ヒトのCYP遺伝子をめすのネズミの核に注入したのち、雄ネズミの核と組合せて受精卵を作り出した。この受精卵を代理母にあたる別のネズミに着床させて飼育した末「人間化した実験ネズミ」が誕生した。

金博士は「この実験ネズミは、ヒトのCYP遺伝子と同じ遺伝子を持っており、薬や食品添加物、環境ホルモンなど化学物質を投入して実験を行なう場合、ヒトと類似した薬物代謝の過程を踏むことになる」と説明している。



文哲 fullmoon@donga.com