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自転車通勤族は言う、「通勤時間が待ち遠しい」

自転車通勤族は言う、「通勤時間が待ち遠しい」

Posted October. 31, 2007 03:43,   

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30日午前、麻浦(マポ)大橋南端の漢江(ハンガン)のほとりの自転車道。漢江から吹いてくる風が顔をなでるが、自転車で通勤する金ミョンオクさん(37、ソウル麻浦区城山洞)の額には汗がにじむ。

金さんの自宅から江南区新沙洞(カンナムク・シンサドン)にある会社まで、距離は20キロ。3年前に腰を痛め、自転車通勤を始めた金さんは、「健康も維持し、ガソリン代も節約できる」と言って微笑む。

「向こうの橋の渋滞の車を見てください。自動車で会社に通勤していた時は1時間10分もかかったんです。今は自転車で、50分以内に到着します」

ガソリン価格の高騰が続いているうえ、健康への関心も高まったことで、「自転車族」が増えている。ネットでは、自転車同好会だけで1000を超える。

●腹が引っ込む、腰や関節炎にもいい

自転車通勤4年目の会社員、金ジュンヨンさん(36、ソウル瑞草区方背洞)は、自宅から麻浦区上岩洞(サンアムドン)の会社まで、往復40キロの距離を自転車で通う。所要時間は1時間程度。

金さんは、「通勤にかかる時間は自動車と変わらないが、朝に澄んだ空気を顔に受けながら感じる爽快さは、何とも比べることができない」と話す。

金さんのもう一つの楽しみは、健康になったこと。自転車に乗って以来、月平均1〜2キロの体脂肪が落ちた。減った体重は筋肉に変わり、出ていた下腹はぐっと引っ込んだ。以前は、地下鉄の階段の上り下りで息が切れたが、自転車に乗ってからは肺活量が増え、山に登っても息切れを感じないという。

1年前に自転車に乗り始めた会社員のチェ・ジョンホさん(42、ソウル麻浦区孔徳洞)は毎朝、自宅から議政府(ウィジョンブ)まで自転車のペダルを踏む。職場と家が近いので、わざと遠回りする。チェさんは、「以前は、高タンパク、高脂肪の食べ物を避けるなどダイエットをしていました。今は自転車のお陰で、食事のストレスを感じないのが一番いいです」と話した。

江西(カンソ)第一病院のソン・サンホ院長は、「自転車はサドルが体重を支えるので、腰に筋肉がつき、関節炎の患者も無理なく乗ることができる。血管の収縮と弛緩を反復させ、循環器系統の機能を向上させる全身運動だ」と話した。

●ペダルは1分間90回が適当…サドルは立った時の骨盤の高さに

ベテランであれ初心者であれ、自転車に乗る前には、足首や腕のストレッチをしなければならない。もし時間がなければ、ギアを下げた状態で、1分当たり100回程度で10分間ペダルを踏めばウォーミングアップになる。

まず、自転車を体に合わせて調節するが、サドルは自転車の横に立った時の骨盤の高さが適当だ。足がペダルまで一直線に完全にまっすぐになる程度なら、膝に無理がかからない。ハンドルの高さは、サドルと並行か、ハンドルが1〜5センチほど高くなるのがいい。サドルに座ってハンドルを握れば、体が45度の角度にならなければならない。

理想的なペダルの回転数は1分当たり90回程度。初心者は、1分当たり60〜70回ほどペダルを回転させた方がいい。

自転車は乗り方を誤ると、体のあちこちが痛くなる。お尻が痛ければ、サドルの高さを調節するか、10分に1度ペダルを踏んでお尻を上げる。道路の段差や路面がデコボコの所では、お尻を上げれば衝撃が少ない。

ペダルの足の位置が悪かったり、両足で同じ力でペダルを踏まなかったりすると、膝や足首に痛みが生じる場合もある。

●乗った瞬間、自動車と見なされる…逆走行は危険千万

欠かせない自転車保護装備はヘルメットだ。米国では、自転車事故の75%以上が頭部の負傷だ。インラインスケート用のヘルメットを使ってもいい。

ヘルメットのほか、紫外線を遮断して目の乾燥を防ぐゴーグル、手を保護する手袋が基本的な保護アイテムになる。また、相手に自分の存在を知らせる安全燈も必須アイテムだ。煤煙、花粉などから保護するためにマスクの着用も役立つ。

自転車は乗った瞬間から「自動車」と見なさなければならない。道路交通法上でも、車と規定されている。このため、車が進む方向と反対方向に逆走行するのは危険千万だ。

歩行者とぶつかっても、責任は自転車に乗った人が負う。横断歩道を渡る時は、歩行者とぶつからないように自転車から降り、押して歩く。

インターネット同好会「自転車で通勤する人々の会」のオ・ジョンリョル運営者(31)は、「歩道や漢江のほとりで自転車事故が起こっても自動車事故と同一に見なされるので、注意して運転しなければならない」と話した。



likeday@donga.com