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あごの関節障害は、姿勢の悪さによる代表的な習慣病

あごの関節障害は、姿勢の悪さによる代表的な習慣病

Posted October. 15, 2007 07:10,   

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あごの関節障害は、ストレスと姿勢の悪さ、あごの関節の使いすぎが原因だ。

ストレスがたまれば、あごに力が入り、歯を食いしばるようになる。歯を食いしばることが習慣になれば、あごの関節周辺の筋肉が緊張して慢性炎症が生じたり、あごの関節の位置に異常を起こしたりする。寝ている時に歯ぎしりをするのも、あごの関節に無理を与える。

姿勢の悪さも、あごの関節障害を起こす。コンピューターの前で長時間仕事をする職業の人に、あごの関節障害があるケースが多い。

あごに手をあててひじをつきながら長時間机に向かっていると、あごの関節に圧力が加わり、炎症を起こす恐れがある。

あごの関節障害は、女性や若年層に多く発生する。

盆唐(ブンダン)ソウル大学病院歯科の金栄均(キム・ヨンギュン)教授チームが、あごの関節障害患者317人を対象に調査した結果、女性(242人)が男性(75人)に比べて3.2倍多かった。年令別には、40歳以下が233人で73.5%を占め、このうち25歳以下が120人で37.8%だった。

専門家は、女性にあごの関節障害が多いのは、女性が男性に比べて障害症状に対する反応が早いか、ストレスを感じる程度が男性に比べて高いためだと見ている。

10、20代の若年層にあごの関節障害が増えているのは、入試や就職ストレスと密接な関係があると考えられる。

男性や年配者は痛みに対する感覚が鈍く、同じ症状でも病院に行かない可能性があるという意見もある。

あごの関節障害の主な症状は、耳の前のあごの部分で音がして痛みがあり、口を開けにくいということだ。症状が悪化すれば、歯と耳が痛くなり、首や肩まで痛みが生じることもある。

あごの部位の筋肉が緊張し、時には立ちくらみさえ起こす。

急に口を開けるのを避け、ストレス要因を減らせば、一定期間経てば、あごの関節障害は自然に消える。歯科で薬物治療とリハビリを並行すれば、症状は回復する。

しかし、あごの関節疾患が長く続き、あごの関節の位置に問題が生じれば、位置を矯正しなければならない。

マウスピースを使用したり、ひどい場合は、身体の他の軟骨を取ってあごの関節内のディスクをつくったり、ディスクの位置を矯正する手術を施したりする。

あごの関節障害は、代表的な生活習慣性疾患だ。

専門家は、患者自ら誤った習慣を正し、あごの関節に悪い影響を与える要因を避ける努力をすることが、あごの関節障害治療で最も重要だと指摘する。

あごに手をあててひじをついて座らず、腰をできるだけまっすぐにして、あごに不必要な力を加えないようにする。30分か1時間に1度はストレッチをするといい。

あごの関節患者は、ガムをかむことも避けなければならない。あごの関節は、体で最もよく動く関節だが、ガムをかんでいると、あごに無理がかかる。あごの関節患者の場合、5分以上かまないほうがいい。

あごの関節に問題があれば、イカや煮豆などの硬い食べ物は避ける。また、一方だけでかんだり、一方だけで横になって寝る習慣も直すようにする。

食べ物や果物を丸かじりしようと口を大きく開けないようにする。筋力運動をして、歯を食いしばらないようにする。

あごで「カチカチ」音がするからといって、わざと何度も音を鳴らしたり、あごを無理に横に動かしたりしてはならない。

生活習慣の矯正だけで難しければ、マウスピースの助けを借りなければならない。マウスピースは、運動選手が使う装置だが、歯の型を取って、歯ぎしり防止などの歯科治療に用いることもある。

(アドバイス=金栄均・盆唐ソウル大学病院歯科教授、李ブギュ・ソウル峨山病院歯科教授)



nuk@donga.com