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中華料理のうまい店

Posted October. 08, 2007 08:05,   

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7日の午前7時頃、ソウル西大門区延喜(ソデムング・ヨンヒ)1洞、「延喜味街」前。

中国人観光客をいっぱいに乗せた観光バス数台が停まっている。日曜日の朝早くから彼らが訪ねたのは、中国伝統飲食店「真北京」。

彼らが席につくと、中国式の朝食「家庭餐」が出る。

真北京の出す家庭餐は、「粥」、中国式の大豆スープ「豆醤」、揚げ物の「油條」などからなる。

この日の午前、この店を訪れた中国人観光客だけで、700人以上。

華僑で、真北京のマネージャーのウォンミン氏は、「平日午前に500人以上の中国人が店を訪れる」とし、「このうち約60%は中国本土から来た中国人で、残りの40%は台湾、シンガポール、マレーシアから来た華僑」と紹介した。

中国人も訪れる中華街、ここはまさに延喜・延南洞(ヨンナムドン)のチャイナタウンだ。

●学校を中心に華僑たちが集まる

この地域に華僑が多く住むようになった理由は学校のためだ。

06年末現在、ソウルに住む8937人の華僑のうち、3820人がこの地域に居住する。事業などの理由で韓国へ来た中国本土の人々も、意思疎通に便利なためこの地域に定着することが多い。

延喜1洞にあるハンソン華僑中学校・高校には、628人の生徒が通っている。グラウンドの両側に建てられた孫文、蔣介石の銅像によって、「中国人学校」だという事実を確認できる。

教科課程は台湾と同様で、教科書や教材などもすべて台湾政府が送ってくれる。教室ごとに設置されたテレビでは、中国のCCTVと台湾の娯楽チャンネルなどが見られる。

一時、この学校の卒業生たちは、家業の中華飲食店を継いでいたが、最近は、約50%が韓国企業に就職するか、他の個人事業を営むかとなる。

●延喜洞は高級レストラン、延南洞はギョーザ専門店が多い

西大門区延喜洞の延喜味街をはさんで、両方に華僑たちの経営する高級中華レストランがたくさん立ち並んでいる。

このうち、真北京は「北京ダック」で有名。北京ダックの元祖「全聚徳」から技術を学んだ中国人コック長が、韓国産の鴨で調理する。1羽5万ウォンの北京ダックを注文すれば、鴨の煮込み、皮料理、鴨のチリソース炒め、スープまでセットになっている。

この他、「チンボ」「イファウォン」「ガリブ」など、華僑の経営する高級飲食店も1人当り3万〜5万ウォン台の多様なコースメニューがある。

中華料理は山東、広東、四川、北京料理などに分類されるが、ここの中華料理店は「専攻」がはっきりしない。このエリアの中華料理店のコック長は「韓国のお客さんの好みに合わせているうちに、メニューが似てきた」と言い、「似たような料理を作る店が多いから、味がちょっと落ちてもお客さんが来なくなる」と話す。

延喜洞と違い、麻浦区延南洞(マポグ)には「ホンボク」「ヒャンミ」などギョーザを売る店が多い。大人の拳より大きなジャンボギョーザ専門のの「ホンボク」では、モンゴル風のジンギスカンも味わえる。

●チャイナタウン建設に住民反発がネック

中国人が多く住んでいても、この地域は公認された「チャイナタウン」ではない。

世界の大都市で、チャイナタウンのない国は韓国だけだと指摘されるほど、韓国は華僑たちに排他的だった。1970年代中盤には差別に耐えられなかった多くの華僑が、台湾に帰ったり、米国などに移民したりした。

02年韓日ワールドカップをきっかけに、ここにチャイナタウンを作ろうという意見が出た。

また、麻浦区も延南洞一帯にチャイナタウンを建設するという計画を今年初めに発表したが、まだ実行の可能性は未知数だ。麻浦区は5回も住民懇談会を開いたが、住民たちの反発は強い。特に、高級マンションの多い延喜洞の住民に、チャイナタウン建設に反対する声が高い。

西大門区関係者は「延喜1洞だけに9つの銀行支店があるほど、華僑たちの経済力は高い水準」「しかし住民たちが積極的に賛成しなければ事業推進は容易ではない」と話す。



uni@donga.com