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22年ぶりに実父に会ったが、死刑囚 映画『マイファーザー』

22年ぶりに実父に会ったが、死刑囚 映画『マイファーザー』

Posted September. 04, 2007 07:45,   

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家族とは何か。

今、頭の中に浮かんでくる答が分かるような気がする。映画『マイファーザー』(6日封切り)はある青年の話を通じあなたの答が果して正しいのか、考える機会を与える。感情を触れるが決して「オーバー」せずに。

養父母の愛を受けて育った韓国出身の入養児ジェイムズ・パーカー(ダニエル・ヘニ)は生みの親捜しに米軍として韓国へ来る。22年ぶりに実父のファン・ナムチョル(金永哲)に会うが、彼は二人を残忍に殺害した死刑囚。パーカーは悩んだ末にお父さんを受け入れるが、彼にもう一つの真実が待っている。

『マイファーザー』は2003年、KBSドキュメンタリーを通じ紹介されたエラン・ベイツ氏の実話を土台に製作された。よく知っている決まりきった話に加えダニエル・ヘニか。最初の期待は大きくなかった。

しかし、刑務所のガラス壁を間にパーカーが下手な韓国語で「夜…寒い…風邪を引かないように気をつけなさい」と話す時、父子が壁を狭間に顔を突き合わせて写真を撮る時、動き出す観客の心はパーカーが筋が飛び出た顔に真っ赤な目でガラス切れを持って「私の父親は殺人者」と大声を出す時、「どんと」落ちる。ユーモアはところところに適切に入っており、米軍兵営内のエピソードは米軍に対する韓国人の感情をあまり刺激せずに利用した。

空中に浮かんでいたダニエル・ヘニの足は初めて地に付いた。最近の学歴論争を除き、この映画だけで評価すると、彼は今までに作られた「完璧な男性」のイメージから抜け出し、俳優としての可能性を見せてくれた。

インタビューで「入養児のお母さんと混血の私が町で唯一のアジア人で苛められ、映画の中のパーカーのようにトイレで髪を黄色く色染めした」と言う彼は、本人の経験のためか入養児の内面を無理なく演じた。いつも上手な金永哲(キム・ヨンチョル)はさすが立派だった。観客の同情と嫌悪感を交互に催す。

この映画はもう殺人犯を美化したという論争と被害者家族の上映反対にぶつかった。製作陣は実話を「再構成」したものであり、ベイツ氏の立場で見てほしいと言う。判断は観客に任せられた。映画観覧は15歳以上。



yourcat@donga.com