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うちのお母さんは「0」字型脚

Posted September. 03, 2007 03:02,   

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家庭主婦のシン氏(59、ソウル陽川区木同)は5年前から内股がずきずきし痛かったが、最近は歩くこともできなくなった。足が内側に曲がり、中腰のペンギン歩きのようだ。痛みのために外出も難しくなり、病院をたずねた。シン氏は関節炎がかなり進展し、手術が必要だという診断を受けた。

退行性関節炎患者のうち、シン氏のように足が内側に曲がる、一名「0字」型脚を持った人が増えている。しかし、多くの人は0字型脚の関節炎の深刻さについてよく知らずにいる。特に「関節炎治療=人工関節手術」という誤解のために、管理を延ばすばかりだ。0字型脚の特徴及び管理法についてヒムチャン病院整形外科のチョン・グァンアム科長のアドバイスを受けた。

●東洋人にもっと多い0字型脚

西洋人より東洋人に、0字型脚を持った人が多い。東洋人は座って生活する文化に慣れているからだ。

床や畳に座ると、膝関節に与えられる圧力が体重の5倍に増加するが、太ももの骨とこむらの骨が接触される面積は半分に減る。圧力は5倍に増えたが、それを支える接触面は半分に減り、立っている時よりもっと大きな軟骨損傷を被る。

2001年、リナ・シャマー米ノースウエスタン大学医大教授は、退行性関節炎患者237人を対象に膝関節の整列状態を調査した結果、0字型脚が膝内側の関節炎の進行を加速させるという研究結果を発表した。

関節炎ができた後、軟骨損傷を悪化させ、脚をもっと曲がらせ、それにより関節炎がさらに悪化する悪循環が繰り返される。このようになると、関節炎が中期、または末期に進み、注射治療では治療が難しい状況になる。

●床よりは椅子に座る習慣が重要

0字型脚を予防するためには坐式の生活習慣を避けた方が良い。

家では部屋の床よりはできるだけ椅子に座る。床に座る時には座布団を高く積んで座るか、背中を壁に寄りかかって、脚を伸ばして座る。また、30分ごとに座る姿勢を変え、1時間に1回ずつ起きて脚を真っ直ぐに伸ばすストレッチングもする。

歩く時は意識的に両脚が平行になるようにしてパラレルに歩く練習をする。厚いヒール、ハイヒール、サイズが合わない履き物は歩き方を不安定にさせ、脚の曲がる原因になるので避ける。床に伏せて拭き掃除をするよりは立って掃除をする方が良い。

0字型脚の患者は普段、膝関節周辺の筋肉を強化する運動とストレッチングを地道にしなければならない。膝関節周辺の筋肉が足りないと、軟骨の受けるストレスが増し、脚がさらに曲がるようになる。水泳と自転車に乗ることが膝周辺の筋肉を強化するのに良い。

体重管理も重要だ。体重が1kg増えれば平地では約4kg、階段を上り下りする時は約7kgの荷重が膝に加わり、軟骨の摩耗を加速させる。したがって自分の体重(kg)を身長(m)の二乗で割った数値が25を超えないようにする。

●膝の間の幅が拳の大きさ以上は危険

0字型脚は悪化速度が早いため、初期に治療することが重要だ。しかし、初期には症状が深刻でないため逃しやすい。

階段を上り下りする時や下り坂を歩く時に膝がずきずきし、たくさん歩くか、運動をした後に膝が腫れ、熱が感じられたなら、関節炎がある程度進んだ可能性が大きい。そのまま放置せずに病院に行って相談を受け、消炎剤と物理治療で炎症を和らげた方が良い。

痛みとともに両脚の先を揃えて立った時に、膝の間隔が拳の大きさ以上に広がり、0字形脚が顕著に現れたなら、すでに関節炎がかなり進行した状態だ。そのような時は、もはや薬物や注射療法での治療は難しい。

軟骨がほとんど擦れて消えた状態なら、人工関節の手術以外に方法がない。しかし50、60代初めの患者の間では、人工関節の手術よりは自分の関節を保存できる変形矯正術も多く使われている。これは膝の下のこむらの骨を矯正し、曲がった脚を正しくする方法で、膝の内側関節だけに与えられる負担が分散され、痛みが減少し関節の寿命も延長される。



likeday@donga.com