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「リスナーの手紙を読んで、歌手として一層成熟したような気がします」

「リスナーの手紙を読んで、歌手として一層成熟したような気がします」

Posted August. 08, 2007 03:02,   

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「皆さんおはようございます。『韓榮愛(ハン・ヨンエ)の文化の1ページ』です」

低音でのびのある声でオープニングの挨拶をし続けて、もう5年になる。毎日午前9時EBSのFMラジオ「韓榮愛の文化の1ページ」を進行し、韓さんは音楽、美術、公演、文学、映画など「現場」の隅々まで詳しく紹介した。行動する文化人として「文化の1ページ」を飾った出演者だけで、800人に上る。

「『年月が経っても歌手は歌で語るべきだ』と思いこんでいたけど、思う存分文化を紹介してみようという言葉に気が変わってしまいました。最初のうちは長くとも6ヵ月くらいで終わるだろうと思っていたのが、もう5年になるんですね。みんな、これだけ長続きしたことに感心しているけど、自分でも驚いています」

これからどれくらい続ける計画なのかと聞くと、「こだわるつもりはない」と言い、「私の代わりがいないと思うのはとんでもない勘違いで、たった1%でも心に迷いが生じたらすぐやめるつもりです」と話す。

長い間、音楽と放送を両立するのは大変だった。韓さんは03年、リメークアルバム「ビハインドタイム」を出した後、公演以外の活動を一切していない。自らも本分を忘れて「職務放棄」をしているようだと言い、「今は心の中に歌へのやり気がくすぶっているみたいだから、そろそろ何かしなければならないような気がする」と話した。

歌手としての活動はパッとしなかったが、放送を進行して学んだことも多い。リスナーたちのささやかな話に接し、文化といっても結局、人間だということに気づいた。

「事業に失敗した。恋人とケンカした。わずかな月給で私教育費は身に応えるなど。ありとあらゆる日常の話が寄せられてきます。どんな話かと思いながら読んでいると、感動させられるんです」

EBSは「韓榮愛の文化の1ページ」放送5周年を迎え、8月15日午後7時、EBS本社のスペースホールで特集公開放送を行う。

「文化を愛するあなたに」というテーマで開かれる今回の放送では、パネリストの出演者代表者が集まって対談を交わす。とくに、対談後のミニコンサートでは韓さんが最近結成したバンド「ナンペン」を初公開する。「ナンペン」は、韓さんが高校を卒業したばかりの20歳から24歳までの大学生5人を集めて結成したバンドだ。

「演奏と歌がぴったり合う瞬間を言うのに、私たちの間で『ナヌンデ(お、これいけるね?)』という表現を使うんだけど、そこからバンドの名前をつけました。20代に立ち返って、忘れたことや、やったことがないことを若い友人たちと一緒にやってみようと思っています。音楽には年齢がないんですね。一生懸命練習して、いいバンドとして生まれ変わらなくちゃ」



salthj@donga.com