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熱帯夜を乗り越えるためには…

Posted July. 30, 2007 04:09,   

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本格的な熱帯夜が始まる時期だ。全国の昼の気温が35度まで上がり、夜になっても25度を上回って、しっかり睡眠をとることができない。私たちの体は、皮膚を通じて、熱を外に送り出しながら一定の体温を保つため、気温が上がれば、熱の放出効率は悪くなる。これを補うために心拍数が高まり、汗の分泌が増える。この過程で神経が興奮し、なかなか寝つけず、熟睡をとることができない。朝、起きてもろくに寝た気がせず、頭が重くてなかなかすっきりしない。熱帯夜に快眠を取るための方法を見てみよう。

●ぬるま湯で頻繁にシャワーを

専門家たちは蒸し暑い夏の夜に快眠を取るためには体温を下げるのが重要だと助言する。まず、冷水ではなくぬるま湯でよくシャワーをしたほうがいい。冷水シャワーを浴びると、皮膚が縮む。皮膚は、われわれの体から熱を放出する重要な通路だが、皮膚の面積が減ることになると、熱の放出効率がさらに下がって、すぐ暑くなる。ぬるま湯でシャワーを浴びれば、肌が縮まず、水分が蒸発しながら体温が下がる。

また、麻布を敷いて眠りにつけば、肌触りもいいし、汗もよくはじくので体温を下げることができる。竹婦人(抱きかご)を活用するのもいい。竹婦人とは、竹を薄く切って円筒形に作ったもので、その隙間から風が通りぬけ、体の熱を奪っていく。通気性のよい麻の寝巻きを着るものいい。

●「センメクサン」はのどの渇きの解消に役立つ

熱帯夜が続けば、体がだるくなり、気力が落ちる。特に、汗かきでのどの渇きの激しい人は朝鮮人参やヤブラン、南五味子を一緒に入れて煮込んだ「センメクサン」を飲むとよい。人参は体に活力を与え、ヤブランは体に十分な水分を提供し、南五味子は少し酸味があって、発汗を抑える。

2リットルの水にヤブラン40グラム、五味子20グラム、人参20グラムを入れて、強火で煮込み、沸き始めたら弱火にして30分〜1時間、煎じればできあがり。

熟眠を手助けするアロマセラピーもいい方法だ。カモミールやラベンダー、ネロリの香りが役に立つ。湯の入った器にアロマオイルを2〜3滴入れてから、香りを吸い込む。湯船に5〜10滴落として、全身をつけるのもいい。ペパーミントやジャスミンの香りは、かえって覚醒の効果があるので避けるべきだ。

●熱帯夜にまつわる間違った常識

暑い夜、焼酎やビールを飲んでベッドに入る人がいる。酒は熟睡を助けるかもしれないが、効果はあくまでも一時的なものだ。酒を飲めば、のどが渇いて用を足したくなり、睡眠の間に頻繁に起こされる。

熱帯夜を避けるためにホラー映画を見るのもいい方法ではない。怖い場面を見ると、交感神経が興奮して汗が出る。その汗が蒸発しながら体の熱を奪っていくので、ひんやりとした感じがするのは事実だが、興奮した交感神経を落ち着かせるのに相当時間がかかり、なかなか熟睡できない。

扇風機やエアコンをつけておけば、体温は下がるが、全体の睡眠過程から見れば、望ましくない。体温が下がれば、われわれの体は再び体温を維持するために筋肉を収縮させ、栄養分を燃焼する。このような活動が寝ている間に行われるので、熟睡はできない。

床につく前にエアコンを1〜2時間つけて、室内の気温を下げてから寝るのもいい。寝入った後は、1時間以内に運転が止まるように時間を調整する。

(アドバイス〓ハ・ジヨン・江南(カンナム・チャ)病院教授、シン・ホンボム乙支(ウルジ)病院神経科教授、李ソンジェ高麗(コリョ)大学安岩(アンアム)病院統合医学教室教授、洪承奉(ホン・スンボン)三星(サムスン)ソウル病院神経科教授)



likeday@donga.com