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デジタル・テロに立ち向かった「老兵の帰還」…爆発力は?

デジタル・テロに立ち向かった「老兵の帰還」…爆発力は?

Posted July. 12, 2007 03:28,   

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今年、絨毯爆撃のように続くハリウッドの超大作シリーズ映画の韓国での興行成績を詳しく見てみよう。00年以後に第一弾が登場したシリーズ映画の成績表は華やかだ。02年と03年にそれぞれ第一弾を披露した「スパイダーマン3」と「パイレーツ・オブ・カリビアン:ワールド・エンド」は、全国での入場客が500万人に迫るなど、シリーズでは最高の興行成績を収めた。一方、1980年代や90年代を風靡したシリーズ映画の続編の成績は低迷している。すでに還暦が過ぎたシルベスター・スタローンを前面に出して、今年封切られた「ロッキー・バルボア」の入場客はわずか22万人だった。知命の年を目前に控えたシャロン・ストーンが主演して、昨年公開された「氷の微笑2」は35万人にとどまった。ある人は「スターウォーズ、エピソード3」(2005年)のような例外を持ち出すかもしれない。185万人の入場客を記録したこの映画は、「エピソード1」(1999年)から主演俳優を丸ごと変えたことを思い浮かべる必要があるだろう。韓国の観客は続編には熱狂しても、「帰ってきた老兵」まで歓迎するわけではないという意味だ。

そういうことから、今年で52歳のブルース・ウィリスを再び投入した「ダイ・ハード4.0」が、300万人以上の入場客を期待するのは無理かもしれない。17日に封切られるこの映画の前には、封切りから2週間で400万人の入場客を突破した「トランスフォーマー」が立ちはだかり、来週には2000年代のシリーズ映画を代表する「ハリーポッターと不死鳥の騎士団」が待っている。

しかし、「ダイ・ハード」シリーズの主人公「ジョン・マクレーン(ブルース・ウィリス)」刑事は、間違った時間や間違った場所でも、四苦八苦しながら決して退くことを知らない存在ではないか。

「アンダー・ワールド」シリーズでは尋常ではない映画感覚をお目見えしたレン・ワイズマン監督は、そのようなマクレーンについての徹底した予習や復習をもとに、デジタル技術やアナログの感受性をともに備えた「デジログ・アクション映画」を出した。

戻ってきたマクレーンは、全米地域にデジタルテロを加えて、交通網や通信網、電力網を次々と台無しにする天才ハッカー「ガブリエル(ティモシー・オリファント)の陰謀に立ち向かう。コンピュータ音痴の彼は、「デジタル時代に全滅していくアナログ刑事だ」とからかわれながらも、傷だらけの体と度胸、達者な口という3大必殺技で、デジタル天才を窮地に追い込む。

映画は、米国の国会議事堂をコンピュータ・グラフィックで爆破させるデジタル・テロの蜃気楼を描く。

しかし、還暦を目前に控えているマクレーンは、左右や空から同時に飛んでくる3台の自動車の隙間に隠れ、空を飛んでいるヘリに、自動車を衝突させて爆破するアナログ・アクションの真髄を披露する。

何よりもこの映画には、ダサい1970年代のロック音楽ばかり聞きながら、どんなことがあってもニュースは絶対見る「変わり者」であり、家族よりは仕事を重視した末挫折した家長だが、いかなることがあっても不正とは妥協しないマクレーン、その小市民的な英雄へのオマージュ(敬意)が満ちている。

そういうことから、4.0は第1弾には及ばなくとも、第2、第3弾をしのぐ「フォース」を持っている。1〜3弾すべてが、その年の韓国映画での興行順位で1、2位を争った「ダイ・ハード」の興行神話が続くかどうかは、結局、アナログ老兵の「フォース」に対してデジタル世代が果たしてどれだけ敬意を払うかにかかっている。



confetti@donga.com