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「きれいな男のイメージを毎日消します」

「きれいな男のイメージを毎日消します」

Posted July. 05, 2007 03:06,   

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3日午前、生臭い海の匂いが漂う仁川(インチョン)港の第4埠頭の荷役場。大きな貨物船の横にコンテナと数十メートル高さのクレーンが一杯に並ぶこちらで、李ジュンギ(25)に会った。李ジュンギは18日に初めて放送されるMBCドラマ「イヌとオオカミの時間」(水・木曜の午後9時55分)を撮影中だった。鼻面に汗が出るほどの蒸し暑さで疲れたように、休む時間ができると、タバコから取り出した。

「タイ撮影の時よりは暑くない方です。体力的に大変ではあるが、スヒョンという役にうまく合っているかどうかがもっと心配です。」

「イヌとオオカミの時間」は幼い時代にタイの犯罪組職「チョンバン」に母親を失った李スヒョン(李ジュンギ)が、国家情報院の要員になって復讐をする内容だ。彼は身分を裏通りの暴力団「K」に偽装し「チョンバン」にしのび込む。李ジュンギはスヒョンに対し「気は荒いが、愛情の前ではソフトな男」とし、「主観がはっきりしていて、意志をあまり曲げない性格は私に似ている」と話した。

「痛みと明るさ、復讐心と愛情を同時に持った人物です。今まで演じた役のうち、感情の変化が最も激しくて、毎度コントロールをするのが大変です。」

ムエタイ大会に出場するか、暴力団と格闘を繰り広げるなどアクション場面も多い。映画『王の男』の「きれいな男」としてのコンギルとは全く違う姿だ。李ジュンギは「きれいに見えることを憂慮し、最近は化粧やスタイルに関心を持たないようにしている」と話した。最近には首までに長かった髪の毛もカットした。

「昨年は『きれいな男』のイメージに閉じ込められてしまったようで、何にもしたくないほど大変でした。観客から愛されただけにすぐ忘れることはできないが、イメージを変えることも私の仕事です。」

李ジュンギは昨年、映画『フライダディ』でけんかのベテラン、スンソク役で演技変身を試みたが、興行は期待に及ばなかった。観客の評価も「ぎこちない」という否定的な意見が多かった。李ジュンギは「数値に拘らず、今度の作品を通じ『素敵なオオカミ』のような俳優に生まれ変わる」と話した。ハンサムなルックスと短い時間にスターに浮上し「気難しく見える」とよく誤解されたりする。

「私は見かけによらずおおざっぱです。まだスターという言葉を聞けばぎこちないし、特別待遇を受けるのも嫌です。『国民俳優』と呼ばれるまで多くのことを学び経験します。」

李ジュンギは同日、埠頭の構内食堂で製作陣と一緒に食事をしながら「台所のおばさんが菜食主義者なのか、肉が出ない」と冗談をしたりした。

「イヌとオオカミの時間」はプランス語(L’heure entre chien et loup)の表現から取った題目だ。昼と夜が入り混じった日の暮れの薄暗い光にイヌとオオカミが紛らわしく見える時間帯を意味する。親しい友に見えた犬がある瞬間、脅迫的なオオカミに打って変わるという意味もある。李ジュンギに「イヌとオオカミの時間」はいつだろうか。

「普段は親しくて尊敬する俳優だが、私より優れた実力にライバル意識を感じる時ですね。この前、全度姸(チョン・ドヨン)先輩がカンヌ映画祭で主演女優賞を受賞するのを見て、「乗り越えたい」という気になりました。「イヌとオオカミの時間」が何度も訪れ、しっかりした俳優になりたいです。



surreal@donga.com