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各国の王たちが招待した欧州美術への旅行

各国の王たちが招待した欧州美術への旅行

Posted June. 25, 2007 05:28,   

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1891年に開館したウィーン美術史博物館は、フランスのルーブル博物館やスペインのプラド美術館とともに欧州の3大博物館として知られており、ハプスブルク王家が収集した芸術品を展示している。ハプスブルク王家とは16世紀、マクシミリアン1世が神聖ローマ帝国の皇帝に即位した以来、フランスを除いて事実上、欧州全域を統治してきた欧州王家の本家だ。

韓国での展示の特徴は、大公ペルディナント2世からルドルフ2世、マリア・テレジア女帝にいたるまで、全盛期を享受した王たちが収集した作品を集めたことだ。そのため、展示作品とともに、ヨーロッパの政治や社会史も一緒に理解できる。それで、作品も歴史への理解を手助けするためにコレクター(王や大公)ごとに配列した。

展示作品のうちレンブラントが息子を描いた「本を読む画家と息子のティトゥス・パン・レイン」は、とりわけ目を引く作品の一つだ。暗くて内密な雰囲気と、息子の額に漂う光が対照をなし、敬けんな感じすら伝わる。

スペインの宮廷画家ベラスケスの「白衣の幼い皇女、マルガリータ・テレサ」も傑作だ。テレサ姫の小さい時の肖像画で、婚約者だった神聖ローマ帝国の皇帝であるレオポルト1世に、成長の記録物として送られた絵だ。

ボッカチオの「デカメロン」を素材にしたルーベンスの大作「シモンとエピゲニア」も目を引く作品。赤い頬や肉感的な白い肌の女性など、ルーベンスの作品の特徴が一目で分かる作品だ。

今回の展示ではブルゴーニュ地方の洗練美を誇る「マリ・ドゥ・ブルゴーニュ」(ニコラスライザー)、皇帝の欠点すらあらわにした肖像画「皇帝ルドルフ2世」(ハンス・フォン・アヘン)、16世紀のベニス最高の画家であるティチアーノが78歳に描いた「キリストの埋蔵」なども披露される。

入場料は小学生が7000ウォン、青少年が9000ウォン、大人が1万2000ウォン。問い合わせ先は、02−2022−0600まで。



heo@donga.com