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「燦爛たる悲しみ」牙箏の優雅なキャノン変奏

「燦爛たる悲しみ」牙箏の優雅なキャノン変奏

Posted June. 18, 2007 03:02,   

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チョン・スニョン、カン・ウンイル、金エラ、コッビョル…。ここ数年間、創作国楽界には奚琴(ヘグム)ブームが起き、多数のスターが登場した。そ黷ノ比べ、哀感のある音色と悲しい雰囲気の牙箏(アジェン)は、大衆化がなかなか難しい状態である。KBS国楽管弦楽団首席演奏者であり、牙箏アンサンブル・アルコ(ARCO)のリーダーである李ムンス(39)さんは、初のクロスオーバー牙箏アルバム「共有」(KBEATミュージック)として、この状況に挑戦状を叩きつけた。

「牙箏の音は『燦爛たる悲しみ』だと言いたいです。のどかな春の日に陽炎が立ち上ると、限りなく悲しくなるようなそんな感じです。ところで、牙箏をいろいろな西洋楽器と一緒に演奏してみたら、風変りな雰囲気が出ました。」

牙箏は、パンソリ唱劇を行う時、人の声に付いて行くメロディーを伴奏する「たいへんみじめな感じの」サウンドが特徴だ。しかし、このアルバムで李さんは、タイトル曲「共有」で、生の余裕と濃密な感性の感じられる新しいサウンドを聞かせてくれる。多彩な弦楽器が登場する「A Funny String」、ジャズピアニストのハン・チュンワンンさんの伴奏と李さんのねっとりした口音が調和をなす「船歌」では、洋楽器と、それにやさしく唱和する牙箏に出会うことができる。特に、大牙箏2台と小牙箏1台で演奏するパッヘルベルの「カノン変奏曲」は独特だ。李さんは、「20年間、牙箏散調を演奏してきたが、国楽が、国楽をする人の専有物になってはいけないと思い、新しい音楽に挑戦した」と話す。



raphy@donga.com