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幼児に一番重要なのは「反応してあげること」

幼児に一番重要なのは「反応してあげること」

Posted May. 29, 2007 06:48,   

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幼児は1、2歳まで母親に対し「基本的な愛着(信頼感)」を発達させるようになる。この時期に母親といくら安定した関係を持つことができるかどうかは、一生に影響𠎁^える。母親が泣くことに直ちに反応し、ほほ笑みやつぶやきに応じて、抱いてあげたりなでてあげたりすることは、安定した愛着の形成にとても重要だ。

生後8ヵ月頃になると、幼児は人見知りするが、これは極めて正常な行動だ。むしろ見知らぬ人を見ても不安に思わなければ、母親を重要な存在として受け入れることができないという意味だ。たまに早期教育を行うといって、乳児に英語のビデオテープを繰り返し見せる場合があるが、頭脳の発達と愛着関係の形成には悪い影響を及ぼす。この時期に最も重要なのは行動に反応してあげたり、遊んであげたりして相互作用をすることだ。これは知能と言語、社会性の発達にとって重要な要素だ。

よく1歳半から3歳までを「あんよ期」と言う。よちよち歩き回り、あれこれ触ったり探索したりする時期だ。分別力ができて自己主張、抑制能力が育つ時期だ。この時期に大小便の練習をさせるといって、統制したり叱りすぎたりすると、恥と怒りを感じるようになる。

この時期に乳児は駄々をこねて反抗する。2歳前には無条件の愛を与えなければならないが、2歳を超えれば、できることとできないことをはっきり教えなければならない。

3歳以前には母親と離れた時に分離不安を示す。視野からある対象が見えなくなると、完全に消えてしまったと思うからだ。この時期の乳児たちは特定の対象や品物に対する愛着を示すが、それは母親の代替物と思うからだ。

代表的な例が「指をなめること」や布団のようなものだ。眠る時に自分と母親をつないでくれる媒介体として、指を口に入れて寝る場合も多く、慣れた布団に心理的安定感を感じながら眠るのも同じ脈絡だ。

子供たちは、それぞれ多様で固有の特性を持って生まれる。すなわち、自分ならではの方式で反応し、他の人々と関係を結ぶということだ。子供がどんな気質を持っているかは乳児の時から分かる。

ある子供はよくかんしゃくを起こして母親を苦しめ、ある子供はとても静かで育てるのが楽だったというのはすべて、子供の気質の差によるものだ。

だからと言って親には何もできないとか、やる必要がないというわけではない。どんな環境を提供するかによって、どう子育てをするかによってかなり違いが生まれる。生まれつきの気質をいい方向に誘導し、よく成長できるようにするためには、子育ての方式と気質が適切な調和をなすことが重要だ。

ラグビーボールのようにどこに飛ぶかわからない「刺激追求」志向の高い子供たちは、好奇心が高く、新しい刺激によく反応し、世の中を体でぶつかりながら経験する可能性が高い。このような類型の子供たちには退屈で反復的な遊びや勉強より、生まれつきの気質をよく発揮できるように、他の方法で指導をすれば、情熱的かつ創造的な人に成長することができる。