「今はもう、1日も運動を欠かすことができません。今夏には10キロ短縮マラソンにも挑戦する計画です」
主婦の李ミオク(35、ウル蘆原区中渓洞)さんは、運動の途中にけがをした。普段、家事以外には運動をまったくしていなかった李さんは週末に、久々に山登りをしたが、足首をくじいたのだ。李さんは足首の靭帯を痛め、1ヵ月以上治療を受けなければならないという診断を受けた。急に無理な運動をしたせいだ。
●家事のせいで壊れた体…これからは健康を優先
家庭の中心である主婦。かなり多くの主婦は、洗い物や洗濯など繰り返される家事労働以外には特に運動をしない。そのため、身体的な不均衡が生じ、腰痛や貧血、冷え症、肩こりなどに苦しむ主婦が増えている。動脈硬化や高血圧など生活習慣病にかかることもある。
スポーツ専門家たちは、主婦が健康を守るためには、たゆまぬ運動が必要だと口をそろえる。運動は体重を維持し心肺機能を向上させる。ストレス解消など心理的な安定にも役に立つ。
三星(サムスン)ソウル病院の朴ウォンハ(スポーツ医学センター)教授は、「運動は、女性の骨粗しょう症や心臓疾患を予防し治療するのに重要な役割をする」という。
●短時間で無理をすると負傷のおそれ
中年の主婦は骨や血管が弱まっている。競走よりも、やや速めに歩いたり、自転車、水泳、エアロビックのような有酸素運動が良い。このような運動は血液循環と血管機能を改善し、肥満と循環器系疾患を予防できる。
家庭で立ったり座ったりを反復したり、エレベーターに乗らずに階段を利用すれば、運動量を増やすことができる。
問題は、運動を始めて、短時間内に体重を減らそうと欲ばっては、体に無理が生ずる恐れがあるという点。
●更年期のうつ病から脱し日常生活に活力を取り戻す
運動量の目標をあまりにも高く設定するとあきらめやすくなるので、自分の能力の50〜70%のレベルで運動したほうが良い。日常生活に支障のない限度内で、週3〜5回、20〜30分ずつたゆまず運動すべしというのが朴教授の助言だ。
朴教授は、「主婦にとって運動は、日常生活の活力を取り戻してくれると同時に、更年期のうつ病と疎外感から抜け出させてくれる万能の薬」と話す。
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