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糖尿病、管理が生命

Posted May. 14, 2007 07:45,   

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●小児糖尿、なぜ生じるのか

小児糖尿は、「1型」と「2型」に分けられる。1型はすい臓にあるインスリンの分泌細胞が損傷し、インスリンが十分に生成されない。2型は、インスリンは生成されるが、「人体のエネルギー源」であるブドウ糖を細胞内に伝える機能が十分に作動しない。2型は成人によく発見される。

最近は、1型よりも2型の小児糖尿病患者が増えている。これは、西欧化した食生活と運動不足などによる肥満に関係がある。肥満は、インスリンの正常な作動を阻止し、2型糖尿病の原因になる。

国内では、2型の小児糖尿病患者は85年以前はほとんどいなかったが、90年半ばから増え始め、00年には小児糖尿病患者の4分の1ほどに急増した。

小児糖尿の症状は、喉の渇きや疲れなど、成人の糖尿病の症状に似ている。子どもが急に水をよく飲み、小便が多くなり、よく食べても体重が減少し、特に疲れやすくなれば、糖尿病を疑ってみなければならない。急に意識がもうろうとし、ひどい腹痛や嘔吐などの症状で病院に行き、糖尿病の診断を受ける子どももいる。

●親が立ち上がろう

子どもは、体が成長する時期なので、治療方法が成人とは異なる。成人のように食事制限などの厳格な食事療法をすれば、成長不振のような副作用があらわれる。小児糖尿病患者は、1日の摂取カロリーを一般小児と同様に維持しながら、菓子やあめなどの間食はとってはいけない。

カトリック大学聖家(ソンカ)病院の韓承勲(ハン・スンフン)教授は、「子どもに無条件に食事制限すると、心理的に挫折を感じる恐れがある。間食した時は、ウォーキングをいつもより30分増やすなど、正しい習慣を身につけることが望ましい」と話した。食事日記をつければ、正しい食習慣を身につけるのに役立つ。3食と間食など、1日に食べた種類と分量を記入し、親と一緒にカロリーを計算してみよう。不足している栄養素はないか、バランスの取れた食事をしているか、毎日自分で評価しなければならない。子どもたちは活動量が多いため、激しい運動などによって体内の血糖が落ち、突然倒れたりひきつけを起こしたりするなど、救急事態が発生することもある。このような場合に備え、あめやジュースなどの甘い物を持ち歩いたほうがいい。万一の事態に備え、友人や担任教師に助けを求めておくことも方法だ。

縄跳び、登山、ジョギングなどの簡単な運動を食後30分〜1時間、毎日規則的にするのがいい。空腹時には運動してはいけない。親が一緒に運動し、子どもに運動習慣を身につけさせることが望ましい。情緒的な面も考慮しなければならない。不治の糖尿病を患って一生を生きていかなければならないという絶望感や合併症への不安感で、精神的苦痛を受ける子どももいるためだ。江北三星(カンブク・サムソン)病院糖尿専門センターの朴ソンウ・センター長は、「小児糖尿病患者は、糖尿病にかかっている期間が成人よりも長いため、合併症の発生危険がそれだけ高い。子どもが心理的に剥奪感を感じる恐れがあるため、親と一緒に生活習慣をうまく作っていかなければならない。定期的に病院で心理治療や音楽治療などを通じて、安定感を抱かせることが重要だ」と話した。

●糖尿病治療の趨勢と予防

1型糖尿病は、合併症を予防するために1日に3、4回、注射を打つ積極的なインスリン治療をするのが最近の趨勢だ。糖尿病の合併症の管理も成人に比べてよくしなければならない。思春期以前に発病すれば5年後には毎年1度、思春期時に発病すれば2年後に毎年1度、糖尿病の合併症の検査を受けることが望ましい。外国では、注射剤の代わりに鼻から吸引するインスリン製剤(ファイザーのエクスベラ)があり、服用するインスリン製剤やすい臓移植手術などが臨床試験段階にある。

2型糖尿病は、予防が可能な病気だ。野菜と肉類をバランスよく食べ、標準体重を維持するよう親が気をつけなければならない。永東(ヨンドン)セブランス病院小児科の金浩成(キム・ホソン)教授は、「糖尿病の家族歴があるか子どもが肥満の場合には、定期的に小児科を訪れ、尿検査による糖検査を受けたほうがいい。新生児の時にミルクよりも母乳を与えることが、糖尿病予防に役立つ」と話した。



likeday@donga.com