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「血管拡張術と薬物投与、狭心症治療に大差なし」

「血管拡張術と薬物投与、狭心症治療に大差なし」

Posted April. 16, 2007 03:01,   

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血管が狭まる狭心症患者によく使われる血管拡張術(ステント挿入術)が最高の治療法ではないという研究結果が出た。

米国ニューヨークのバファロー総合病院のウィリアム・ボードン博士は、血管拡張術を受けた患者であろうと、薬物治療患者であろうと、5年後には症状に大差のないことが分かったと、最近、米国ニューオーリンズで開かれた米国心臓学会で発表した。これは米国やカナダの50の医療機関で心臓動脈が狭まって、1週間に10回ぐらいの胸の痛みを経験しているが、医学的には安定した状態を保っている慢性狭心症患者2300人あまりを対象に行った臨床試験の結果によるものだ。

同研究結果は、薬物でも狭心症は十分治療できるので、無理してステント手術を受けなくても良いという意味になる。

狭心症患者が血管拡張術を受けるためには、足の皮膚を切り開いたあと、足の血管を通して狭まっている心臓の血管まで網目状の金属(ステント)を挿入しなければならない。そのため、血管が破れたり、血栓や出血などの副作用が起こりうるので、患者は手術を受けた後、1日ぐらい入院しなければならない。

これについてセブランス病院心臓内科の鄭南植(チョン・ナムシク)教授は、「痛みのひどくない慢性安定型狭心症患者は優先的に薬物治療を受けたほうがいい」としながら、「その後も症状がつづいたり、症状が早く改善されることを願う患者なら、血管拡張術を受けなければならない」と語った。

薬物コーティング・ステントの使用についての議論も起きている。薬物コーティング・ステントを使用した場合、該当部位に血栓ができ、その血栓が心臓血管を塞いで死亡させたり、心筋梗塞を生じさせうるという懸念だ。

現在、国内で使用されるステントには2種類ある。一般金属ステントと、ステントの内側部分に新しい肉ができて再び血管が狭まるのを防ぐために特殊薬物をコーティングした薬物コーティング・ステントだ。このうち薬物コーティング・ステントの国内市場シェアは80%だ。

関東(クァンドン)大学医学部ミョンジ病院心臓内科のチョ・ユンヒョン教授は、「薬物コーティング・ステント手術を受けた患者が12ヶ月間、抗血小板製剤を服用した後、薬の服用を中断すると、血栓によって心筋梗塞が生じる事例が増えた」としながら、「患者の血管状態が非常に悪かったり、抗血小板製剤を服用する状況でない場合は、薬物コーティング・ステントの使用は避けたほうがいい」と話した。



likeday@donga.com