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麗水・靈鷲山のツツジに酔う

Posted April. 06, 2007 08:01,   

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頂上と逢友峙(ポンウジェ)との中間地点。険しい山のふもとに兜率庵(トソルアム)がひっそりとたたずんでいる。庵から見下ろすと、向こうに興国寺(フングクサ)が見える。兜率庵に続く山道では、なかなか速度が出ない。険しいうえに、背にしたツツジの花景色のためだ。頂上から下って逢友峙に着き、また上った450逢の山すその濃いピンクのツツジの風景。しかし、これは美の前奏曲に過ぎない。靈鷲山(ヨンチュィサン)のツツジの風景は、四楽章の壮大な交響曲だ。だから、前奏曲だけ聞いて旅を終えるような過ちを犯してはならない。

いよいよ頂上だ。ジンレ峰と呼ばれるここでは、南海(ナムヘ)の青い海と島が眼下に広がる。向こうには光陽(クァンヤン)湾、そちらには麗水(ヨス)の市内。直線の海岸線が視線を捉える。麗水工団の干潟がすべて工場用地として開発されたお陰だ。自然味はないが、それでも海は海だ。いつもすがすがしい。さらにもっと素敵なのは、山から出会える海だ。その風景は感動的だ。暖かい春の日差しの下なら、なおさらだ。

道標を見ると、ここから頂上に登る登山路は3ルートだ。「逢友峙0.6キロ、興国寺1.8キロ」が一方向、「コルメンイジェ3.8キロ、トルコゲ行事場(祭り現場)3.7キロ」がもう一方向。これからだ、ピンク色の花畑の壮観を演出するツツジのトレッキングは。その風景を見たいならトルコゲのルート。トルコゲ群落地を通過すれば、左右に開かれた頂上群落地と蛙岩群落地のツツジの花畑を観賞できる。靈鷲山には、逢友峙まで含め、群落地が5ヵ所(総15万坪推定)だ。

トルコゲに降りる途中、ツツジの花トンネルを通る。2メートル以上の高い背。このため、靈鷲山では花畑という表現は当たらない。花の森だからだ。山すその群落地はひと目で確認できる。山の尾根にいちめんのピンクの花の波だ。あんなに多くのツツジ、あのように華やかな山色、あんなに広い花の群落。これまで見たこともなく、これからも見ることはなさそうな華麗江山の白眉だ。生まれて初めて、想像もしなかった風景の前に立った人々。その顔は幸福に満ちていた。韓国で生まれたことへの誇りとともに。

●旅行情報

◆行き方▼靈鷲山△ツツジトレッキング:ハンジョンサオク、興国寺、トルコゲの3ルートのうち、ツツジの花を観賞するならトルコゲ・ルートが最もいい。たいてい興国寺ルート(3キロ)で登るが、登っている間ツツジを見ることができずに退屈で、疲れる。そのため、トルコゲ行事場(予備軍訓練場)〜林道〜逢友峙〜兜率庵〜トルコゲ〜トルコゲ行事場(または逆)をお勧めする。上りに2時間30分、下りには1時間30分かかる。トルコゲ行事場は、GSカルテックス(麗水工場)正門を過ぎた予備軍訓練場にあり、登山路入口(林道)はその横にある。ツツジ祭りは今月1日で終わったが、花は週末(8日)まで楽しむことができる。△登山路入口(トルコゲ行事場):全羅南道(チョンラナムド)麗水市月内洞(ウォルネドン)1056。大田・統営(テジョン・トンヨン)高速道路〜晉州(チンジュ)ジャンクション〜南海高速道路〜光陽インターチェンジ〜国道2号線(木浦方向)〜国道17号線〜麗水空港〜石倉交差点〜左折(麗水公団)〜中興(チュンフン)三叉路〜トゥアン三叉路〜右方向〜GSカルテックス麗水工場

◆麗水亀甲船大祝祭▼概要△期間:10〜14日、麗水市内および海洋公園、△ホームページ:www.yeosugeobuksun.com、061—690—2287▼特徴〓世界博覧会(BIE)調査団が2012年の世界博覧会誘致を申請した麗水の準備状況を調査するために、訪問する期間に合わせて開かれる行事。それだけに見どころが多い。△鎮南祭(チンナムジェ)&三道水軍統制営纛祭(サムドスグントンジェヨンドゥクジェ)(11日):奎章閣(キュジャンガク)の文書で考証された李舜臣(イ・スンシン)将軍の文禄・慶長の役の出征祭礼。△世界花火祭り:11日午後8時、14日午後9時、海洋公園。花火とともに05年アジア太平洋経済協力会議(APEC)時に披露された「マルチメディア花火ショー」形式の超大型花火照明ショーが、韓国やイタリア、ドイツから招かれたテクノアートの芸術家たちによって行われる。内容は、麗水世界博覧会誘致の祈願を込めた調査団への歓迎。

●パック旅行

麗水のツツジの花(靈鷲山)と光陽焼肉、亀甲船大祝祭を企画したバスツアー(日帰り)が用意された。スンウ旅行社(www.swtour.co.kr)02—720—8311、△靈鷲山ツツジの花:7、8日出発、4万3000ウォン、△光陽焼肉ツアー:10日出発、白鷄山(ペクケサン)冬柏林(ドンペクリム)と花開(ファゲ)チャント桜。5万3000ウォン、△亀甲船大祝祭:11日出発。光陽焼肉試食後、梧桐島(オドンド)踏査、花火祭り観賞。5万3000ウォン。



summer@donga.com