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SGワナビー「実は僕たち『東方神起』と同年なんです」

SGワナビー「実は僕たち『東方神起』と同年なんです」

Posted April. 04, 2007 07:56,   

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すっかり明るくなった彼らは、以前の憂鬱さはいったいどこに消えてしまったのだろう。「今回の牛追い唱法(むせび泣くように歌う唱法)は…」という質問が終わらないうちに、力強い声が流れてきた。「いい〜え!」。

「以前とは確実に変わりました。かつては、なりふりかまわず鬱憤をぶちまけていたのが『SGワナビー流』だったというのなら、最近は大人しく控えめになったというか。でも、難しいですね。かえって悲しく思うことも多くなりました。ハハ」(金四順)

6日に発売される4回目のアルバムを手にして現れた「SGワナビー」はもう、すっかり変わっていた。力強い声も、ニコニコしている顔もなんだか見慣れないものだ。「牛追い唱法の巨匠」、「メディアム・テンポ・バラード・グループ」と点綴りされていた彼らの「憂鬱の時代」はもう過ぎ去ってしまったのだろうか。

「アルバムを3枚発表すると一般的に、次のアルバムでは、以前のスタイルに固執するか、変身するについて悩むといわれているが、私たちもそのごたぶんに漏れなかったんですね。しかし、私たちは決して流行をリードするグループではないということで、悩みも長続きはしませんでしたが。すべての世代が満足できる音楽を作ろうというのが結論でした」(チェ・ドンハ)

04年にデビューして2枚目のアルバム「生きているうちに」で、40万枚以上のアルバム販売を記録し、オン・オフラインを総なめした彼ら。「姉さんやおばさんたちのファンが、私たちの体をはばかりなく触るほど、気楽に接してくれる」という彼らの話からも分かるように、「SGワナビー」は10代のアイドル歌手たちで牛耳られている昨今の歌謡界に、幅広い年齢層から愛される新世代の歌手として知られている。その人気の秘訣は、ほかならぬ「牛追い唱法」で代表されるサリン・バラードだ。しかし、いつの間にか、中堅の歌手として新時代を迎える彼らの次の課題は「国楽」だった。

「実は、国楽は僕たちには堅苦しいものではないですね。『生きているうちに』や『僕の人』のようなかつての曲にも、間奏の部分にヘグム(韓国の固有の弦楽器)の演奏が挿入されています。とりわけ、僕は安養(アンヤン)芸術高校時代の副専攻が『京畿(キョンギ)民謡』だったので当時、歌手『セブン』と一緒に授業に出て『密陽(ミルヤン)アリラン』や『船の歌』のような民謡を、歌謡やリズム・アンド・ブルースのように声を落として歌っていましたね。もちろん、先生からは厳しく叱られましたけど」(金ヨンジュン)

スタートからチャング(鼓の一種)の響きが鳴り響くタイトル曲「アリラン」では、大衆性の濃いポップ・スタイルのメロディーに、クッコリ長短(鼓に合わせる4拍子の調べ)や歌い手「朴エリ」のコーラスが絡まれている独特な曲だ。ヒップポップ・スタイルの「恩」とオク・ジュヒョンが一緒に歌った「真夏の日の夢」なども、かつて彼らのスタイルだったバラードとはかけ離れている。歌い方も変わった。典型的な「SGワナビー」バラードの「とげの木の鳥」でも彼らの声は「牛」を思わせない、まっすぐな声で歌われていた。

「正直、歌い方には気をつけています。僕はだた歌っているだけなのに、あるとき、画面の横に『牛』が数十頭泣いている様子が映りましたね。最初は癪に障ったんですが、しかし、そんなことを意識しながら歌っているうちに、自分の感情を計算するようになりましたね。歌で大事なことは感じであり、歌い方はただの見かけに過ぎません」(金ジンホ)

音楽に対する熱意に負けないほど、彼らが成し遂げたことも多い。デビューから3年。最高のアルバム売り上げ高やゴールド・ディスクなどの「肩書き」が増えるほど、そのまま負担も大きくなった言う彼ら。歌へのプライドは持っているが、音楽に対する最終的な目標をまだ決めかねていて「一瞬で、すべてを失ったらどうしよう」という恐怖と常に戦っているという。

「多くの方々が、僕たちが結構年を取っていると勘違いしているらしいですが、実は僕たち、『東方神起』と同じ年なんですよ。僕たちには残っている日が生きてきた日よりずいぶん多いので。だた、外国のグループのようにこれからも長い間、ずっと活動できることが夢ですね。いつか『SG』の意味を聞かれたら、『SGワナビー』そのままで解釈されるその日まで…」(金ジンホ)

すると、彼らの茶目っ気が頭をもたげた。「『SG』はセクシー・ガイじゃないの?フフフ」。もはや憂鬱さなんかはどこかに消えてしまった。



bsism@donga.com