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世宗当時の「鳳来儀」が国立国楽院の演奏でよみがえる

世宗当時の「鳳来儀」が国立国楽院の演奏でよみがえる

Posted February. 21, 2007 07:10,   

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●国立国楽院で23、24日公演

23、24両日、ソウル瑞草区瑞草洞(ソチョグ・ソチョドン)の国立国楽院の芸楽堂で演奏され骰送ァ国楽院の「鳳来儀鳳凰よ、来い」は、約500年前、世宗(セジョン)当時の古楽を初めて再現するということで注目を集めている。

「根の深い木は風に揺るがず、花が美しく実が多い。深い泉の水は旱魃(かんばつ)にも枯れず、小川をなして海へ流れる」(龍飛御天歌2章)

世宗27年(1445年)に作られた「龍飛御天歌」は、新たに創製された訓民正音を使って先祖の建国盛業を歌った長編叙事詩である。2章は、最近新たに発行された1万ウォンの新券で世宗大王の左側に書かれているほど、ハングルの美しさと文学性を示す傑作だ。

宋仁吉(ソン・インギル)前国立国楽院・正楽団芸術監督は、「世宗大王は、国の基盤作りのため、何よりも郷楽(韓国固有の伝統音楽)や唐楽(中国唐から由来した音楽)など、音楽の整備に力を入れた。鳳来儀は、『龍飛御天歌』にあわせて演奏や舞踊、歌をするもので、韓国の音楽芸術のターニングポイントとなった大作だ」と説明する。

「鳳来儀」は、「龍飛御天歌」のハングル歌詞にあわせて舞踊と歌をする「致和平」と「醉豊亨」(郷楽風)、漢文に訳した歌詞を使う「与民楽」(唐楽風)で構成された独特の形式美を持つ宮中呈才(宮廷の宴会に使われた舞踊と歌)でもある。ハングルと漢文、郷楽と唐楽を織り交ぜ、朝鮮の建国精神を闡明(せんめい)したものだ。

●訓民正音の創製当時の音楽や服飾を再現

そのため、「鳳来儀」は、主に朝鮮が危機を迎えた時に演奏された。高宗も大韓帝国の宣布に当たって、「鳳来儀」の公演を指示した。しかし、世宗当時の音楽が継承されなかったため、「龍飛御天歌」の歌詞を高宗時代の音楽にあわせて演奏し、朝鮮後期の服飾で踊るしかなかった。

今回、国立国楽院側は、「朝鮮王朝実録」の「世宗実録」に収録されている「鳳来楽」の楽譜と「楽学軌範」を研究し、世宗当時の音楽と服飾にあわせて「鳳来儀」を再構成した。

金ハンスン正学団芸術監督は、「世宗が創案した『井間譜』は、西洋の五線譜のように音程の高低や時価(拍子)を記録できるアジア最初の楽譜だ。派生音をはじめ、12律を表示できる科学的な楽譜であったため、正確な音楽を再現することができた」と述べた。

ソウル大学・奎章閣(キュジャンガク)韓国学研究院の金ジョンス責任研究院は、「朝鮮時代は、法律や政治より、人々の価値観や善良さを引き出す礼楽で治めるのが理想とされていた。楽譜が残っている古楽を復元して再創造し、国学の地平を広げるべきだ」と述べた。23日午後7時半、24日午後5時。1〜3万ウォン。02−580−3333



raphy@donga.com