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「かえるの子はかえる」

Posted February. 09, 2007 06:46,   

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新米の母親である金ウリ(仮名)氏は、娘が通っている幼稚園で相談した後、心配が多い。娘は特にもの静かで一人遊びが好きだからだ。度が過ぎるほどの内向的な性格だけは似てほしくなかったのに…。

金氏の願いとは裏腹に、内向的あるいは外向的などの性格は、特に遺伝の影響を多く受けるという研究結果が最近出た。

●内向・外向性検査、一卵性双生児が二卵性双生児より2倍も似ている

ソウル大学医学研究センタのホ・ユンミ博士チームは、韓国人の双子の青少年765組を対象に性格検査を行った。検査の結果、一卵性双生児が二卵性双生児より性格が似ているケースが一段と多かった。一卵性双生児は遺伝的に完全に似ていて、二卵性双生児は半分が同じだ。性格の形成に遺伝的な要因が大きく働くという意味だ。

研究チームは、双子同士の性格がどこまで一致するかを0−1の数値で示した。1に近いほど一致する。一卵性双生児の内向・外向の数値は0.51で最も高かった。二卵性双生児は0.25だった。同じ遺伝子をもっている一卵性双生児が二卵性双生児に比べて、内向・外向性が2倍も似ているという意味だ。両親が社交的で闊達な性格ならば、子どももそうなる可能性が大きいといえよう。

内向・外向性につづいて2番目に多くの遺伝の影響を受ける性格は冒険心(0.49)や神経質な傾向(0.38)、人一倍好奇心が多く挑戦的な子どもやともするとかんしゃくを起こす子どもは親に似ている可能性が高い。この研究結果は、国際ジャーナル「ツイン・リサーチ・アンド・ヒューマン・ゼネティックス」4月号に掲載される。

●1つや2つの遺伝子で性格を決め付けるのは無理

李ナラ(仮名)氏は、娘が闊達の度を越えてでしゃばりなので心配だ。自分は気が小さく内向的なのに。なぜこのように親と子どもの性格は逆になることがあるのか。それは性格の形成に関係している様々な遺伝子同士の相互作用のためである。

これまで知られている様々な性格の遺伝子が実際の性格の形成に及ぼす影響は1.5〜5%で、非常に小さい。例えば、好奇心遺伝子(DRD4)1つが好奇心の形成に及ぼす影響は3%にすぎない。忍耐心遺伝子(HTR2A)や協同心遺伝子(CNRA4)はそれぞれ性格に5%ほど影響を及ぼす。

ホ博士は、「協同心を形成するほかの95%は、数多くの性格遺伝子同士の相互作用がまじりあって現れるものだ」と説明する。特定の遺伝子はほかの遺伝子に出会って、大きな力を発揮したり力を無くしたりする。親と同じ性格遺伝子が引き継がれても子どもの体で違う相互作用が起こると、いくらでも性格の違いが出てくる可能性はある。

兄弟や姉妹同士の性格が異なるのも同じ理由だ。実際に今回の研究に参加した男性二卵性双生児のうち1組は兄の内向・外向性の点数が9点、弟は0点だ。兄は非常に活発なのに弟は正反対だ。

●極端な反社会性格など、生まれつきの性格はなかなか変わらない

環境も性格形成にとって重要だ。家庭が貧しかったり、両親が離婚する不遇な環境を経験すると、誰もが非行少年になりうる。この場合には、環境さえ変えれば、多くは心を入れ替える。しかし、極端な生まれつきの反社会的性格の遺伝子を持っている人は環境が変わってもさほど変わらない。

普通の家庭で両親が教育を通じて子どもの性格を完全に変えるのは難しいというのが研究チームの説明。ホ博士は、「消極的な子どもが雄弁塾や遊びの治療を受けて性格ががらりと変わったというのは多くは一時的な現象だろう」としつつ、「生まれつきの性格を無理に変えようとするよりは、いい方向に活かしてあげるのが望ましい」と語った。研究チームは研究に参加する双子を引き続き募集している。お問い合わせは02−741−6179。



sohyung@donga.com