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ハグすると幸せが一杯

Posted January. 29, 2007 04:43,   

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一時、経営権をめぐって葛藤をもたらした東亜(トンア)製薬の姜信浩(カン・シンホ)父子が最近会った。息子は葛藤を解消した後、お父さんに「抱いてください」と言ったという。

昨年の下半期から全国的に始まった「フリーハグ(Free Hugs)」キャンペーンの熱気は新年にも続いている。産業教育専門会社である(株)ユダプは27日、ソウル大学路のマロニエ公園と鍾路区仁寺洞(チョンログ・インサドン)の街で、社員100人が通行人を相手にフリーハグキャンペーンを行った。このキャンペーンは2年前にある青年が豪州シドニーでフリーハグと書かれたピケットを持って、通り過ぎる人々をやたらにハグすることから始まったと言う。

「ハグ」(抱擁)は人々に緊張感を和らげ、リラックスさせる。フリーハグキャンペーンを行う人々は「索莫たる現代を生きていく人々の孤独感を治癒し、幸せを分かち合うために」と言う。「抱擁の力」は単に精神的な治癒だけでなく体を元気にさせる。

●ハグの健康学

2003年、米国精神身体学会は「抱いてあげると元気になる」と言う実験結果を発表した。米国ノースキャロライナ大学の心理学研究チームが抱擁と健康の相関関係を究明するために夫婦、または恋人100カップルのうち50カップルに手を握ったまま面白いビデオを見てもらい、ビデオが終わった後20秒間ハグするようにした。

残りの50カップルには何の身体接触なしにビデオを見させた。上映が終わって参加者全員に最近受けたストレスを2〜3分間話すようにした。

その結果、お互いに接触がなかったカップルは接触したカップルに比べて血圧、心臓の搏動が2倍以上高かった。ストレスを受けると増えるコルチゾールホルモンの分泌量も多かった。接触が体を楽にさせるというのが科学的に裏付けられたのだ。

永東(ヨンドン)セブランス病院小児精神科の宋東鎬(ソン・ドンホ)教授は「子供にハグ、マッサージなどの身体接触をすれば呼吸、心臓搏動、血糖のように人の意志で制御できない自律神経系が安定する」とし「大人も似たような效果があるだろう」と話した。

乳児を対象にした身体接触の效果はすでに立証されている。

ソウル大学病院小児科の朴鉂東(パク・ジュンドン)教授チームが1997年11月〜1998年8月、病院に入院した未熟児30人のうち、半分に10日間1日3回ずつマッサージをしたら体重が285g増え、身体成長によって増えるストレス誘発ホルモンであるノルエピネフリンとエピネフリンが減少した。一方、マッサージを受けてない未熟児たちは10日間体重が251gだけ増え、ストレスホルモンも減らなかった。

●言葉より大きな言語、抱擁

スキンシップは子供の頭脳発達にも寄与する。子供たちは抱かれている時、気持ちを良くして記憶力を高める神経伝達物質であるアドレナリンとセロトニンが増えると医師らは言う。

よく抱かれた子供たちの脳では後で抱かれないとしてもアドレナリンとセロトニンが出るようになると言う。「抱いてあげると子供たちの頭が良くなる」という話は一理ある。

宋教授は「少量のお酒や甘い食べ物も記憶力を高める役割を果たす」とし「抱擁は人間関係のの『チョコレート』と同じ」と話した。

「多くの言葉より大事な一度のハグ。」フリーハグをする人々の集まりであるフリーハグコリアが掲げるスローガンだ。

実際にハグは言葉よりもっと大きな言語だ。言葉は伝える意味が一つに過ぎないが、ハグなど非言語的表現は意味が多方面に拡張され、受ける人が願う意味まで伝えるという点でもっと有用な道具だ。

三星(サムスン)ソウル病院・小児青少年精神科のチョン・ユスク教授は「子供が何かに怒って拗けた行動をするとし、相談に来る親に『言葉で教えようとせずに一応抱いてやりなさい』とアドバイスする」と話した。

しかし、抱擁が実在的な效果を得るためには前提条件がある。抱擁に対する心理的抵抗感から無くさなければならないというのだ。

乙支(ウルチ)大学病院・精神科のユ・ジェチュン教授は「子供たちが大人たちよりハグに対してもっと大きな身体的、精神的反応を見せる理由は抵抗感がないから」とし「見知らぬ人を無条件ハグする時と夫婦や恋人、家族同士でハグする時は確かに違う」と話す。

フリーハグは、現代人たちの内面的な荒れた感情を治癒したがる人々のパフォーマンス型のキャンペーンだ。ユ教授は「一応近い人々とスキンシップを頻繁に行い、心を開く努力が重要だ」と話す。



artemes@donga.com