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「組織暴力団」はあるのに、「妻」はどこに行ったの

「組織暴力団」はあるのに、「妻」はどこに行ったの

Posted December. 28, 2006 07:19,   

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多くの暴力映画を観た人なら、28日に封切りする『妻は極道3』に対する反応は、次のように分かれると思う。①あらら、またヤクザ映画なの。「組織暴力団」はもううんざりだ。②今では道端で組織暴力団に出会ったら親しみまで感じる…。

01年、全国で530万人の観客を記録した『妻は極道』。5年目にして第3編まで公開することになった。前作と違う『妻は極道3』の三つの特徴を紹介する。

▲「妻」はおらず、「スタイルの良いギャングスター」だけ〓前作で主人公チャ・ウンジン(シン・ウンギョン)が「極道」兼「妻」だったが、第3編の主人公イム・アリョン(舒淇)は厳密に言って極道でも妻でもない。ただ香港の有力組職「ファベクリョン」のボスの一人娘であるだけだ。組職間の利権争いで身辺の脅威を感じたアリョンは、母の国である韓国に身を寄せ、東方派「ナンバー3」キチョル(李ボムス)とその一党が彼女の面倒を見ることになる。ただ、普通の一人娘のわりには、刃物や喧嘩の技術が勝れている。いわゆる「準極道」程度と言えばよさそうだ。彼女の最大のチャームポイントは、ボーイッシュでありながらセクシーなことだ。この上なくタフだったチャ・ウンジンとは違って、厚い唇、すらりとした体つきなど、タフの中に女性性が溶かされている。

▲延辺娘の力〓同映画の隠れた魅力は、でたらめ通訳士である延辺娘ヨンファ。主に娯楽番組に出演しているヒョンヨンは、同映画で適所で笑いを導き出す役目をしている。初めはキチョル一党に気が押され、ぶるぶると震えながら通訳するが、後にはアリョンの実体が分かったキチョルが弱腰になると、ヨンファまでも意気盛んになる。

▲ぎこちない極道たち=前作と違って、同映画は、アリョンとキチョルの愛に重点を置いてある。しかし、あれほど反感を持っていた二人が、いきなりお互いに魅力を感じるという設定はちょっと飛躍がある。さらにキチョルの部下であるコンチ(オ・ジホ)は、故郷がソウルなのか全羅道(チョンラド)なのか分からないほど方言があいまいで、極道たちが取り交わす対話には、女性卑下的発言が相当多い。実際、同映画は『妻は極道3』というタイトルをつけられているが、前作と共通点はなく、むしろ他のタイトルで出したら、もっと良かったのではと思われる映画だ。



bsism@donga.com