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レンズで描いた水墨画

Posted December. 25, 2006 07:37,   

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「(カナダ)トロントの自然を撮りましたが、東洋画のようだと言われました。長い間、カメラのレンズで撮った白い雪が、余白と見られたんです。そういう解釈をみると、作品に込められた私の心がばれたようです」

カナダで活動する写真作家のチェ・ヨンマン氏(38)が、国内で初めて個展を開く。展示は2007年1月10〜28日、ソウル鍾路(チョンロ)区パルパン洞のギャラリー・チンソン(02—723—3340)。

今回の展示で、「マイ・サイレンス」(私の沈黙)シリーズを披露する。彼にとって沈黙は、余白のような意味だ。

チェ氏は、「風景写真を撮り始めた時が、人前の複雑な状況を乗り越え、無心なって事物を見始めた時期だ。口を閉じて自然の音に耳をすませれば、新しい世界が開かれることを経験した」と語った。彼は特に、「私たちが沈黙の言語で対話する方法を忘れたことが残念だ」と話した。

「マイ・サイレンス」シリーズの中には、自然風景だが東洋画のような作品もあり、西洋画のドローイングのような作品もある。作品はメッセージを先立たせるよりも、観客に一歩退いて眺めるように勧めている。

1991年に韓国で大学を卒業し、翌年トロントに移民に行くまで、写真を正規の課程で勉強したことがない。90年代半ばになって、米ロチェスターのインスティチュート・オブ・テクノロジーで学部課程を踏み、その後トロントで、ファッション写真を撮った。展示に披露した「ファイン・アート」系列の作品は、数年前から本格的に始めた。

チェ氏は、「家の近くでする小さなビジネスのお陰で、生計の心配をせずにファイン・アートに没頭でき、幸いだ。トロントは保守的な雰囲気なので、仕事を取りやすくはなかったが、現地の画家たちが私の作品に興味を示している」と話した。これからは韓国の自然風景を撮影してカナダと米国などで展示する予定だ。



heo@donga.com