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過去と現在のアンサンブル、素朴さに魅了

過去と現在のアンサンブル、素朴さに魅了

Posted December. 23, 2006 06:38,   

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現代的なビルと違って古風な外観を持ったイルミン美術館。近代の建築様式を持っているここには過去と現在が共存する。イルミン美術館では「文化的記憶—柳宗悦が見つけた朝鮮、そして日本」特別企画展が来年1月28日まで開かれている。各展示品は日本の美学者の柳宗悦(1889〜1961)が収集した韓日両国の民芸品200点余りと映像写真などドキュメンタリー資料60点余りだ。

展示品は博物館で見られる派手で貴族的な文化財とは違う魅力がある。素朴だが生活の中の美しさを含んだ民芸品ならではの価値を感じることができる。円型の伝統陶磁器と違い、角ばった朝鮮(チョソン)時代の石造物のヤカンは個性を追求する現代人の美的感覚にも合う。簡潔な東洋美が感じられる真鍮のロウソクは明るさを調節する機能があり、実用性を考慮した先人たちの生活科学をうかがうことができる。

装飾品なのか生活用品なのか紛らわしいほどに小さくて可愛い米櫃と「硯は黒い」という偏見から抜け出すことができる純白の白磁の硯も独特だ。朝鮮白磁に似た日本の近現代の磁器などを鑑賞しながら両国の工芸品を比べる楽しさも良い。日本の生活ぶりが描かれた民画と西欧絵画の影響を受けた江戸時代末期の水彩画も異彩だ。

冬休みを迎えて、子どもたちと一緒に文化のお出かけを計画しているなら、民芸品の伝統美と祖先の知恵に出会うことができる「柳」展を見て、隣の建物の東亜(トンア)メディアセンター3階「新聞博物館」に立ち寄ってみるのはもってこいのコース。新聞博物館では世界各国の新聞と新聞製作の歴史をよく見て学ぶことができる。